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温泉は Hot Spring? Spa? Onsen? 観光地表記バラバラ 外国人は戸惑い?

西日本新聞 5/6(土) 12:30配信

 九州管区行政評価局が、福岡、長崎、大分3県の観光案内所のパンフレットや紹介サイト、案内標識などの英語表記を今年3月まで調べた結果、媒体ごとにバラバラで統一されていない観光地や観光施設が計78カ所あることが分かった。2016年の九州への訪日外国人は約372万人と5年連続で過去最高を記録したが、外国人が表記に戸惑っている可能性がある実態が明らかになった格好だ。

【画像】統一されない「黒川温泉」の英語表記

 「Hot Spring」「Spa」「Onsen」…。黒川温泉(熊本県)も加えた5温泉地では、いずれもさまざまな英語表記が混在していた。

 観光庁の多言語対応ガイドラインは、「温泉」という言葉は世界的に定着しているとして「Onsenに統一すること」としている。こうした実情について評価局は、各自治体がガイドラインを承知していなかったり、活用していなかったりしているとみている。

「雲仙地獄」「博多座」「眼鏡橋」

 このほか雲仙温泉(長崎県)の雲仙地獄では「Unzen Jigoku」と「Unzen Hell」、博多座(福岡市)は「Hakataza」と「Hakataza Theater」、眼鏡橋(長崎県)は「Megane Bridge」と「Meganebashi Bridge」といった、それぞれ異なる表記があった。

福岡県柳川市の名物「川下り」は?

 特に福岡県柳川市の名物「川下り」は、「Kawakudari」「River Cruise」「Boat Touring」「Canal Boat Sailing」など7種類が交じっていた。

 評価局が、外国人留学生97人に「川下り」の異なる表記が同一の観光地を示していると思うかを聞いたところ、「NO」の回答が7割に上ったという。

 こうした指摘に対し柳川市の観光課は「どういう表記が外国人に分かりやすいか、観光団体などと考えていきたい」としている。

=2017/05/06付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:5/6(土) 12:46

西日本新聞