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青森県内の児童虐待 過去最多949件 3年連続増/16年度

デーリー東北新聞社 5/6(土) 11:58配信

 2016年度に青森県内の6児童相談所(児相)が把握した児童虐待件数は949件(前年度比25件増)で、統計が始まった1996年度以降、過去最多となったことが5日までに、県のまとめで分かった。増加は3年連続。児相別では八戸が302件(81件減)と最も多く、全体の3割以上を占めた。

 件数は、各児相が相談や通報を受け、虐待と判断して助言指導、施設入所など何らかの措置をしたもの。八戸以外では▽中央=218件(91件増)▽弘前=208件(30件増)▽七戸=113件(14件減)▽むつ=68件(22件増)▽五所川原=40件(19件減)―。

 相談の種類は、家庭内で暴力を振るうドメスティック・バイオレンスの目撃、言葉で脅されるなど「心理的虐待」が502件(26件増)と半数以上を占めた。このほか「身体的虐待」264件(17件増)、「保護の怠慢・拒否(ネグレクト)」170件(16件減)、「性的虐待」13件(増減なし)。

 虐待を受けた子どもの年齢は多い順に、(1)小学生=293人(2)3歳~就学前=206人(3)3歳未満=192人(4)中学生=167人(5)高校生など89人―。虐待者は実母が430件、実父406件、実父以外の父親73件だった。

 相談を受けた経路は、警察などが451件と最多で、学校など(111件)、近隣・知人(98件)、家族(94件)と続いた。

 相談に対する対応は、保護者や子どもらと面談する「助言指導」が802件と8割を超え、比較的早期に対応できたケースが多かった。中には自宅に戻すことが危険と判断されたため、「児童福祉施設等入所」(30件)、「里親委託」(2件)などの措置を取るケースもあった。

 県こどもみらい課の伊藤正章課長は、相談件数の増加について「虐待への認識が高まり、通告の義務についても周知されてきたのではないか」としている。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/6(土) 11:58

デーリー東北新聞社