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ホークス育成から新星誕生なるか!? 2軍で覚醒チャンス狙う23歳俊足外野手

5/6(土) 9:36配信

Full-Count

6年目外野手の釜元豪、2軍で今季3割の活躍、11盗塁、36安打はリーグ1位

 飛ぶ鳥も落とす勢いである。ソフトバンクの21歳、上林誠知外野手。2日の西武戦で3ラン&2ランの1試合2本塁打を放つと、翌3日の同戦では逆転の満塁弾を含む5打点。5日のロッテ戦(ZOZOマリン)では同点に追いついた9回2死から決勝の6号ソロをかっ飛ばした。

期待の若手を多数輩出、ソフトバンクここ10年のドラフト指名選手一覧

 プロ4年目。期待を寄せられてきた若手が、いよいよ覚醒の予感を漂わし、一気に外野の一角を掴み取るのでは、というほどの活躍を見せている。望まれてきた若手の外野手の台頭である。

 ソフトバンク期待の外野手といえば、この上林、そして、昨秋から注目を集めてきた真砂勇介の名が挙がるだろう。上林は活躍の通り、そして真砂も将来性豊かなホープである。ただ、ここでもう1人、注目してほしい選手の名前を挙げたい。

 釜元豪、23歳。

 5日のウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)。6番中堅で先発出場した釜元は2安打2打点と活躍し、勝利の立役者となった。この2安打で、今季の打率は3割を超えた。この23歳の武器は何と言っても、その足。真砂と並び同リーグトップの11盗塁を決めているだけでなく、36安打、そして三塁打4本もリーグ1位を走っている。俊足を生かした幅広い守備範囲を誇るディフェンスの能力も高い。

 この釜元、現在1軍に千賀をはじめ、石川、飯田、甲斐と輩出しているソフトバンクの特徴の1つ、育成選手の出身である。11年の育成ドラフト1位。長崎県立西陵高からプロ入りし、15年7月31日に支配下登録を果たした6年目である。

2軍で好調続く打撃「自分の間合いで自分の打撃が出来ている」

 昨季もウエスタン・リーグでリーグトップの23盗塁、9三塁打をマーク。出場試合数の違いはあれど、これはどちらも上林を上回る数字だった。105安打もリーグ3位。そして今季は打率3割を超え、上々の成績を残している。

「状態は悪くないです。ヒットが出ているというより、自分の間合いで自分の打撃、アウトになっても納得いく打撃が出来ています」という釜元。今春のキャンプでは主力組のA組に組み込まれ、上林、真砂らと競争してきた。昨季までファームで共にプレーしていた2歳年下の目覚ましい活躍を「嬉しいし、凄いと思いますけど、半々ですね。自分もやりたいという悔しさも、もちろんあります」と見ている。

 1軍の外野のハードルは高い。柳田、中村晃の不動のレギュラー2人に加え、上林が台頭。福田もおり、そして内野手の明石、川崎も外野をこなせる。ファームにも長谷川、吉村、江川、城所と中堅、ベテランどころが溢れている。

「大変なんですけど、だからと言って、やることは変わらない。やることを2軍でやっておかないと。1軍は人が一杯だから無理だと思ってやっていたら、100%無理なので。可能性が高くなるように、結果にこだわってやっていきます」。厳しい状況は理解しているが、決してモチベーションを下げることはない。

 まだ23歳。これからが楽しみな素材である。上林や真砂だけじゃない。「本塁打では勝てないですけど。走塁の精度では上林に負けない」という釜元のような将来性溢れる選手が、ソフトバンクには、まだまだ控えている。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

最終更新:5/6(土) 9:36
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