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【スーパーGT】INGING『両クラス優勝』に、卜部治久社長「ミスが1番小さかったからこそ」/第2戦富士決勝

motorsport.com 日本版 5/6(土) 20:47配信

 スーパーGT第2戦富士、GT500クラスは#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)がポール・トゥ・ウィンを達成、GT300クラスは#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)が逆転で優勝を飾った。

【写真】完璧なピット作業でマシンをコースに送り出した#38 ZENT CERUMO LC500のピットクルー

 この2チームは知る人ぞ知る、”兄弟”チームである。#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3は、大阪トヨペットグループとINGINGのジョイントという形で結成されたLMcorsaが走らせており、#38 ZENT CERUMO LC500にはCERUMO/INGINGとしてINGINGモータースポーツが関わっているのだ。

 レース後、INGINGモータースポーツの卜部治久社長に話を聞くことができた。

 GT300については、今年から新体制で臨んでいるチームが、きちんと機能したその”ご褒美”として結果がついてきたと、卜部社長は述べた。

「結果から見ると、戦略がすごく当たりましたね。レースは普通、組み立て通りにはいきません。出来たてのチームに等しいんですけど、柔軟性というか、状況に応じて最大限になるようなことをみんながちゃんとできて、力が発揮できたと思います」と、卜部社長はチームを評した。

「(第2スティントを担当した)坪井君なんかも、GT2戦目という中で落ち着いてミスなく、ピットに入る前にちゃんとタイヤを使い切って、タイムを上げて帰って来た。普通そんなに簡単にはできません。そういう精神状態にできて、チームの輪が作り込めているというのは、影山正彦監督を始めとしたチームみんなの気持ちが前を向いているからです」

「作戦を機能させるとか、ミスをしないということが、レースは一番難しい。言葉で言うのは簡単です。結果もご褒美的につきましたけど、2レース目できちんとそれをやってのけたということは、合格なんじゃないんでしょうかね」

 #51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3は坪井の第2スティントでタイムを稼ぎ、ピットイン。ピットアウトした時には、ビヨン・ビルドハイムが駆る#11 GAINER TANAX AMG GT3を逆転していた。どのタイミングで優勝を考え始めたかと卜部社長に聞くと、中山をコースに送り出せた時だったという。

「最初のピットストップではちょっとミスがあって、新人の坪井くんにとってはすごい大変だったと思います。でも、そのちょっとしたミスがあったから、次のストップに”活きた”んだと思います。そういう、ちょっとしたミスが良い方向に振れる事がレースではよくあります」と、卜部社長はレースを振り返った。

「坪井くんが頑張ってくれて、ライバルにはいろんなトラブルがあって、トップでピットに戻ってくることになりました。トップでピット作業をするのって、みんなが思うほど簡単な状況ではありません。だけどそれをうまく送り出せて、前に出た時には、神様がこっちに微笑んだかなと思います」

「こちらは(中山)雄一だし、向こう(ビルドハイム)は10周以上走ったタイヤだったので、もう少し楽に離せるのかなと思っていました。差が詰まってドキドキしましたけど、僕らが彼を選んだことに、彼がちゃんと応えてくれました」

 ペース自体には自信を持っていたという卜部社長だが、接戦のGT300クラスでは”ギャンブル”をしないと勝てないと感じていたという。

「フルサービス(4輪交換)をやる中では、一番上に来るだろうなと思っていました。GT300には”そうじゃないこと”をやる人たちがいるので、その時点で負けると思っていました。ライバルたちのタイヤがきつくて、みんながフルサービスをやったのでいい勝負になりました」と卜部社長は語った。

松本和己

最終更新:5/6(土) 20:47

motorsport.com 日本版