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連休の沖縄、川辺に突如激流「怖かった」

沖縄タイムス 5/6(土) 12:35配信

 豊かな自然に囲まれ、行楽客でにぎわう穏やかな流れは、短時間で急激に水位を上げ、濁流に変わった。大雨による増水で、18歳未満の子ども22人を含む54人が一時孤立した沖縄県名護市の源河川と大宜味村の平南川。全員無事救助されたが、行楽客は「だんだん水かさが増して怖かった」と振り返った。専門家は「沖縄の地形は傾斜がきつく、河川の増水が早い。どこでも起こり得る」と指摘。雷や黒い雨雲を見たら、水辺から離れるよう注意を促している。

<源河川>21人 水位増し戻れず

 名護市の源河川では、多くの親子連れが川遊びで楽しんでいたが、午後から急激に水位が上昇。対岸に計21人が一時取り残され、救急車両7台と隊員20人が駆け付け、救助に当たった。

 名護市消防本部によると午後2時ごろの水位は1メートル50センチ、流れも速く、流木などもあり、救助が困難だった。川の流れが落ち着くのを待ち、午後5時ごろから救助活動を始めた。

 家族5人で川遊びをしていた男性(45)=豊見城市=は、妻と小学2年生の娘の親子3人で対岸から戻れなくなった。午後5時半ごろ、救助用ロープを身に着けた消防隊員が歩いて川を渡り、対岸の木にロープを結び付けた。親子は救命胴衣とロープを体に身に着け、消防隊員の補助を受けながら歩いて渡った。

 男性は「川の流れが速かったので、娘と一緒に渡るのは危険だと思った。どんどん水位が上がって、怖かった」と振り返った。

 息子家族と遊びに来た男性(73)=宜野湾市=も対岸から救助された。「大雨は降っていなかったのに徐々に水かさが増して、戻れなくなった」と疲れた表情。「みんな無事に救助されて良かった。でも、消防隊員や近隣の方に迷惑を掛けてしまい、申し訳ない」と話した。

 騒ぎを聞いて駆け付けた近所に住む男性(66)=名護市=は「雨は降っていなくても山の方で雨が降れば、いつも増水する。休日は川遊びに来る親子連れが多く、山の天候を見ないと危ない」と注意を呼び掛けた。

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最終更新:5/6(土) 18:10

沖縄タイムス