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グレート小鹿が相次ぐレスラー負傷事故に提言 我が身を確かめよ

5/7(日) 11:10配信

東スポWeb

 プロレス界で“リング禍”が止まらない。新日本プロレスで3月に「中心性頸髄損傷」の重傷を負った本間朋晃(40)、4月の試合後に硬膜下血腫が見つかった柴田勝頼(37)に続き、帝王・高山善廣(50)も4日のDDT大阪・豊中大会で首を負傷して緊急搬送された。リング上での相次ぐ事故にファンからも心配の声が上がるなか、国内最年長出場記録の更新を続ける大日本プロレスのグレート小鹿(75)が、本紙の直撃に応じ、自らの経験を踏まえて“防止策”を現役レスラーに緊急提言した。

 ――マット界ではリング上での事故が続く。何が原因だと思うか

 小鹿:一つは若さを忘れられずに“暴走”していること。「若いから練習もちょっと(控えて)いいだろう」とか「疲れていても若いからいけるだろう」とか、自分の今の体を理解せず過信している部分がある。まず年相応のものを考えないと。

 ――高山選手が50歳。本間選手が40歳で柴田選手も37歳だ

 小鹿:高山選手とか本間、柴田はチャンスがあればどこでも上がっていく立場じゃないですか。ベルト(がかかる試合)やいい取組(カード)があれば。だから、自分の体以上に気持ちが先走りする部分があるのかもしれない。それに今は昔と違って交通の便が良くなって、強行スケジュールが組まれる(傾向にある)。疲れてるけど「まあいいや」じゃなく、まず我が身を確かめることだね。

 ――つまり、自分の状態を把握するべきだと

 小鹿:ですね。ボクの場合は、よそ(他団体)のレスラーとは比べられないが…。若いヤツには「コンチキショー、負けたくない」と思うけど、我が身は我が身だから。オファーが来てリングに上がった場合、俺の勝ち負けは二の次なんですよ。

 ――まずは体を第一に考えたファイトを心がけているということか

 小鹿:一生懸命やったらお客さんは拍手くれますよ。だから勝ちたいけど、自分の体力とかいろいろなことを考えて、お客さんを第一にしている。お客さんからの拍手がプロとして最高のご褒美ですから。

 ――とはいえ、レスラーにケガはつきものだ

 小鹿:プロレスラーのケガは、生きている人間にとって致命傷ぐらいになるからね。それを自覚しないと。ボクは幸いこうしてやってますが、全日本プロレス時代に首の骨を折っている。あれは40歳前後だったかな。

 ――それからは

 小鹿:スタイルを変えなきゃいけなかったし、コンディションと年齢を考えて、自分の気持ちをセーブした。高山選手の場合もセーブする年齢になっている。まだ30代の気持ちでやっている部分があったと思うんだよ。

 ――大日本プロレスでの対策は

 小鹿:うちの場合はケガが公になれば休ませる。「無理して試合せえ」とか言わない。例えば関本(大介=36)は本人から「コンディションをつくって、よりいい試合を見せたいから」と言って(2月に1か月)休みを取ったんですよ。プロとして最高の自覚だわな。会社と話し合い、期間を決めて休んだというのは、最高の形じゃないですか。

 ――プロレスファンもケガが続く現状を心配している

 小鹿:ファンもどこかで「そういうのは見たくない」という気持ちがあるからね。元気に暴れて元気に試合を終わってほしいと思っている。その期待を裏切らないためにも、選手、個人個人が自分の体の状態を考えてリングに上がることだね。

最終更新:5/7(日) 11:19
東スポWeb