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バスのアイドル、大活躍 歌三線で年80公演、海外も 第一交通グループ

5/7(日) 5:00配信

琉球新報

 第一交通産業グループの那覇バス、琉球バス交通(小川吾吉社長)のバスガイドたちが結成した歌三線のユニットが好評だ。修学旅行の学生向けライブのほか、神戸や香港で演奏を披露するなど、年間80公演をこなす。その活動はプロのアーティストさながらで、観光バスを飛び出して海外にまで広がっている。

 ユニット結成のきっかけは、那覇バスのバスガイド山城綾子さん(40)が「弾けるようになったらバスで弾きたい」との考えで三線を始めたことだった。山城さんに感化された同僚も三線を始めだした。会社側は「沖縄観光につながる」と活動を支援。全員が初心者だったため、社内に三線やボイストレーニングの講師を呼んで特訓した。楽器や衣装などを買いそろえ、2009年に「うたばす」を結成した。琉球バス交通でも希望者が集まり、三線が得意な運転手が指導をしながら10年から徐々に活動を始めた。11年に「琉まーる」と命名した。

 歌唱力を武器とするうたばすには現在バスガイド16人が所属する。琉まーるは運転手2人を含めて16人。こちらは歌のほかに獅子舞や、まるで観光バスに乗っているかのような“MC”を披露するなどバラエティー豊富だ。主に沖縄民謡からTHE BOOMの「島唄」、BEGINの「島人ぬ宝」などを披露するが、観客のリクエストにも応えている。

 基本的な活動は、ガイドをした修学旅行の生徒に向けたサプライズライブ。「思い出作りに」と始めたライブは好評で、リピーターの学校も相次ぐ。ガイド活動以外でも「誰かの役に立ちたい」との思いから、熊本地震義援金や心臓移植が必要な子どもへのチャリティーライブ、兵庫県神戸市や香港でのイベントに出演し、活動の幅が年々広がっている。活動はブログなどで発信する。

 両ユニットとも、子育て中のメンバーが多い。家事と仕事を両立しながら活動を続ける琉まーるの比嘉麻乃さん(42)は「大変な時もあるけど、音楽の力で思いが伝わることに感動する。これからも続けたい」と声を弾ませる。山城さんは「お客さんの期待にもっと応えられるよう歌唱力を上げたい」と意欲を見せた。ユニットを統括する比嘉良作観光部長は「メンバーの思いの強さを毎回感じる」と話し、「おもてなしのためにこれからも続けたい」と笑顔を見せた。両ユニットへの問い合わせは、琉球バス交通(電話)098(852)2520。(田吹遥子)

琉球新報社

最終更新:5/7(日) 9:52
琉球新報