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スガ シカオ、『スガフェス!』にて18,000人が大熱狂!「自分が選んだこと、一つひとつが間違いじゃなかった」

5/7(日) 11:37配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

今年2月にデビュー満20周年を迎えたスガ シカオが、周年イヤーを総括するイベント「SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY『スガフェス!~20年に一度のミラクルフェス~』」をさいたまスーパーアリーナにて開催。総勢14組のアーティストが出演し、観客は満員御礼の約18,000人が集まる大熱狂のイベントとなった。

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本イベント『スガフェス!』は毎年同会場で行われているフェス『VIVA LA ROCK』とコラボレーションをした室内型のフェス。ステージはアリーナの1ステージとなり、昼夜を通して1日中ライブが開催された。

「スガフェス!」の1日は大きく2部構成となり、1部はロックなバンドのガチンコ対決、そして2部はハウスバンド“kokua(読み:コクア)”をバックに様々なジャンルのアーティストがノンストップで出演。そして最後のグランドフィナーレはもちろんスガ シカオが出演した。
※「kokua」の「o」はマクロン(長音記号)付きが正式表記(以下同)。

イベントは終始、スガと各アーティストとのコラボあり、ラストにはオールラインアップもあるなど、周年を締めくくるにふさわしい、感動と興奮が連続の特別な1日となった。

出演アーティストは、怒髪天、稲川淳二、ポルノグラフィティ、THE BACK HORN、山村 隆太(flumpool)&高橋優、kokua、Mr.Children、水樹奈々、UNISON SQUARE GARDEN、SKY-HI、RADIO FISH、ふなっしーといったスガでしか成しえない豪華ラインナップに。また外会場では、優勝するとスガ シカオと同じステージでデュエットできる、スガ シカオなりきりコンテスト「スガうたダンジョン」の決勝戦やスガ シカオの“かけすぎ部”の活動として、「かけすぎ部ブース」も展開され、イベントを盛り上げた。

終演後には会場内モニターにて、『スガフェスWEST~スガ シカオ vs kokua 絶対に負けられない対バンがある in 大阪』の開催をアナウンス。日程など詳細は近日発表されるとのことなので、こちらも要チェックだ。

【第1部】
■怒髪天
<怒髪天、赤いハッピを着てまさかのアノ曲を! >
『スガフェス!』、トップバッターはスガシカオと同世代のロックバンド、怒髪天が登場だ。ボーカルの増子直純とスガは、1966年の丙午年生まれのアーティストが集結するイベント『ROOTS 66-Naughty 50-』で共演している間柄。同じ歳ながらキャリアの長い増子を、スガはリスペクトを込めて“さん付け”で呼ぶ。自らのサウンドをJAPANESE R&E(リズム&演歌)と称する怒髪天とスガとは、ジャンル的に遠そうな気もするが、そこはお互い“ぶっ飛んだファンク魂”で繋がっているのかもしれない。

1曲目は、時代とシンクロ感の強い「セイノワ」によって8ビートで駆け抜けていく。「今日は長いぞ! ちゃんと準備運動しろよ!」と、増子が叫ぶ。楽しげな雰囲気そのままに、大人賛歌なパーティーチューン「オトナノススメ」へなだれ込む。

「はいこんにちは! 怒髪天です。すごいねぇ、まだ1時だよ。普通ね、今ぐらいに起きるでしょ(苦笑)。スガ君、デビュ-20周年おめでとうございます!(『スガフェス!』の)出演アーティストの名前が発表されていくうちに、だんだん俺ら顔が青ざめていきましたから。ヒット曲がないの、俺らと稲川淳二さんだけだぞ(笑)」

中盤、武道館公演を控えた先輩バンド、The ピーズの応援にと、まさかのカバー曲「グライダー」を挟み、5月24日発売の怒髪天らしさ満載な新曲ビールソング「赤ら月」、勢い止まらぬままにロックアンセム「酒燃料爆進曲」をシャウト。ラストは、名曲「夜空ノムコウ」を、怒髪天メンバー全員が赤いハッピを着てカラオケスタイルで歌唱。途中、ホンモノのスガシカオがステージに登場してズッコケるメンバー、ドリフかっ(苦笑)。「ただいま、さいたまスーパーアリーナにて、スガシカオとカラオケしています!」と、増子。オープニングからまさかのユーモラスな展開ながら、熱い友情を垣間見れた瞬間だった。

■THE BACK HORN
<「スガさんに育てられました」。夏フェスの盟友が見せた熱い感謝>
ここ数年は“スガ シカオ with 菅波栄純(THE BACK HORN)”名義で数々の夏フェスに出演してきたから、きっとファンにもお馴染みな名前のはず。本日2組目の登場はTHE BACK HORN。情熱をまっすぐに燃やすナンバーを歌い続けてきたロックバンドだ。来年に結成20周年を迎える彼らは、スガ シカオの現在のレーベルメイトでもある。

山田将司(vo)、菅波栄純(g)、岡峰光舟(b)、松田晋二(ds)の4人がステージに登場。まずは「罠」から「刃」へと全力のパフォーマンスでお客さんを熱くすると、続いては宇多田ヒカルと共同プロデュースした新曲「あなたが待ってる」を披露。さらには「あの方を招いて一緒にやりたいと思います」と山田が告げ、スガ シカオを呼び込む。エレキギターに革ジャンのロック・ミュージシャンな出で立ちのスガが中央に陣取り、5人でスケールの大きなバラードの「With You」を歌い上げた。

「自分はスガさんに育てられました」(菅波栄純)
「一緒にやるようになって、バンドに還元するものが増えたよね」(山田将司)

こんな風に彼らは語っていた。スガも「栄純とはいつも夏に会ってるから汗臭いよね?」なんて言って笑っていた。ラスト「コバルトブルー」まで全5曲。いわば「夏フェスの盟友」である彼らならではの、熱いパフォーマンスを見せてくれた。

■UNISON SQUARE GARDEN
<奇跡の「“スガー”ソングと“シカー”ステップ」をスガとともに4人で!>
共通の知り合いを通じてスガと知りあったという3ピースロックバンド、UNISON SQUARE GARDEN。今年のビバラ2日目 Star Stageにて初の大トリをやり遂げた彼らの真骨頂といえば「桜のあと(all quartets lead to the?)」「オリオンをなぞる」「オトノバ中間試験」などで聴ける、テクニカルなアンサンブルだ。

さらに、注目すべきは「天国と地獄」での畳み掛けるアグレッシブなプレイだろう。本作はシングル曲ではないが、ある種、今回のようなアウェー環境でも、演奏力がなせるスキルの高さで、初見も多かろうオーディエンスの心を鷲掴みしていた。「普段は、UNISON SQUARE GARDENのステージでゲストを迎えることはないんですけど、今日は4人でやります」と、斎藤宏介(vo&g)がスガを呼び入れた。

「UNISON SQUARE GARDENは、演奏能力が高すぎるんです。リハを見るまで生演奏してるとは思ってなかった(苦笑)」とスガが笑い、斎藤が「ユニゾンの曲をやると頼んでから、週に1回は(スガから)ネガティヴなメールが来て(苦笑)」と笑い返す。「では、『“スガー”ソングと“シカー”ステップ』を!」と、タイトルを即興的に改変!? しながら4人バージョンで、アリーナ全体が揺れるキラーチューン「シュガーソングとビターステップ」を奏でた。

■ふなっしー
<型破りなエンターテイナー、次々と降臨!>
不意に会場が暗転し、突如QUEENの名曲「We Will Rock You」が響き渡る。「何事か?」とざわめくオーディエンスの中、ふなっしーが後方から登場! 移動型のステージに乗り、続いて「ふな ふな ふなっしー♪」を歌いながらフロアを行脚してまわる。「ヒャッハー!」とハイテンションなジャンプを見せるふなっしーに、お客さんも大喜びだ。

「基本、スガフェスの出演者はガチ友なんですけど、実はふなっしーだけ会ったことなくて。会いたかったの」と、ステージ脇に来たふなっしーに合流して出演の理由を語るスガ シカオ。「ふなっしーは梨汁“かけすぎ”ちゃうんで、スガさんにもやってもらっていいですか?」と、一緒に「梨汁ブシャー!」のポーズを決めて喝采を呼んだ。

■RADIO FISH
<型破りなエンターテイナー、次々と降臨!>
さらに続いての登場は、オリエンタルラジオ率いるダンス&ボーカルユニット、RADIO FISHだ。「黄金時代」「ULTRA TIGER」と一糸乱れぬダンスでオーディエンスを盛り上げると、“SHAMAN”の藤森慎吾と“御神体”の中田敦彦は「すごいね!」とフロアを見わたす。

「僕が高校時代からスガさんの大ファンで、お仕事を一緒にさせていただいたこともあって。実はプライベートでもお世話になっていたんです」と中田が出演の経緯を語る。いろんな相談に乗ってもらっていたこともあったのだとか。さらに、彼らとRADIO FISHの縁はそれだけでなく、“SKILL-MASTER”のShow-heyが、かつて「コノユビトマレ」のミュージックビデオにダンサーとして出演していたこともあったそうだ。

新曲「進化論」のファンクなノリでオーディエンスを魅了すると、ラストは「PERFECT HUMAN」。ド派手なレーザーと共にがっちり盛り上げてくれた。実力派のバンドやアーティストだけでなく、型破りなエンターテイナーが続くカオスな時間も、スガフェスの魅力なのかも。

■稲川淳二
<照明も恐怖にシンクロする、アリーナクラスでの脅威の“怪談”体験>
ま、まさかの『スガフェス!』に降臨した稲川淳二。そもそも、スガシカオの「クライマックス」(2004年)のミュージックビデオに出演し、ラジオ番組でも共演経験のあるという関係性。2人は古くからの友人なのだそう。もちろん稲川淳二は歌わずに、“怪談”をさいたまスーパーアリーナのフロア中に轟かせた。

お題は「脂ぎった顔」。照明もシンクロする広大で真っ黒な巨大空間に、淡々とした語り口で“怪談”が繰り広げられていく。あ、これは思ったより怖いや……。途中、ビクッと大きな反応をしてしまいました(泣)。いやはや、スガさん、フェスで“怪談”って冗談が過ぎますって(筆者は怖いのめっちゃ苦手……)! あ、いや、これこそがファンクなアプローチの真髄=自由の象徴なのかもしれない、……なんて。

“怪談”後、フロアにはホラーなシーンでおなじみのマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」が物悲しく鳴り響いていた。

■Mr.Children
<お互いに影響し合う、スガ シカオと桜井和寿のクリエイティブな関係性>
以前、スガ シカオは「俺にとって、Mr.Childrenというバンドからの影響は特別なのです」とコメントしていた。『スガフェス!』を開催するにあたり、真っ先に出演依頼の手紙を書いたのは桜井和寿だったそうだ。

1曲目「fanfare」は、映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の主題歌。そして、お互いに影響し合うスガと桜井=ふたりのクリエイティブな関係がキーワードとして表現されているナンバーが2曲目「擬態」だ。比喩表現のオンパレードとなる楽曲。自分ではない誰かになりきると解釈のできる作品。数多くの名作を生み出し続けている、桜井の楽曲制作の秘密が込められている楽曲かもしれない。

そして、桜井が擬態化するがごとく「スガシカオになりきるために、サングラスをしてきた!」と語り、国民的大ヒット曲「Tomorrow never knows」「跳べ」「終わりなき旅」など、フェスならではのスペシャルな選曲が繰り広げられていく。

ラスト「ファスナー」前に、桜井はスガについて「それはそれはね、僕は影響を受けているんですよ。(今日は)最もこの人の匂いがプンプン臭ってくる曲をやりたいと思います。お招きします。僕に多大なる影響を与えてくれたシンガーソングライター、スガ シカオ!」とバンドに招き入れた。「ファスナー」を聴けば、歌詞の世界観はもちろん、コードやメロディのシンクロ具合からふたりの関係性が読み解けるかもしれない。

スガは演奏後、「わぁ、うれしい! ミスチルの演奏で歌った。ありがと~」と、最高の感謝を述べていた。周りを見渡せば、客席での至福な笑顔が眩しい。アーティストもオーディエンスも、奇跡の瞬間を楽しんだスペシャルなステージとなった。

【第2部】
■SKY-HI with kokua
<即興とフリースタイルの強力ジャムセッション!>
スガフェス、いよいよ第二部が開演!ここからはノンストップで夢の共演が続くスペシャルタイムがスタートだ。まずはハウスバンドをつとめるkokuaが登場。スーツをまとったスガシカオを中心に、武部聡志(key)、小倉博和(g)、根岸孝旨(b)、屋敷豪太(ds)の5人がステージに揃う。

「メンバーはみんなレジェンドなミュージシャンばかりです」との言葉どおり、すご腕揃いの強力な面々だ。というわけで、まずは昨年にリリースされたkokua初のオリジナルアルバム『Progress』から「夢のゴール」を披露。

そして登場した一番手のゲストはSKY-HIだ。「こいつの可能性は無限大だ!」と紹介されてステージに上がると、まずSKY-HIはゴージャスでグルーヴィーな自らの楽曲「Double Down」でラッパーとしてのスキルを見せる。続いては「この曲、マジで好きなんだよ! 大人も子供も今だけは19才に戻ろうぜ!」と「19才」をセッション。スガ シカオとSKY-HIが交互に歌のパートを分けあい、曲の途中には「今から俺とkokuaでフリースタイルのジャムセッションやろうと思います!」と、即興演奏に乗せてラップを披露。5人の演奏が生み出す抜群のグルーヴの上で、自由自在なフリースタイルラップを見せる。ジャンルを超えた音楽の化学反応に、大きな歓声が上がる。

先日には武道館ワンマン2デイズを終えたばかりのSKY-HI。お互いにソールドアウトを讃えあい、最後にはディスコナンバー「スマイルドロップ」を披露。左右に手を振るオーディエンスを巻き込んで、とてもチアフルな時間を作ってくれた。

■スガンプーユ ※山村隆太(flumpool)&高橋優×スガ シカオ     
<MVP狙い!? 暖かなアコースティック3人組の誕生、スガンプーユ>
ここで、『スガフェス!』でしか観られない3人組!? アコースティックなスペシャルユニット“スガンプーユ”の登場だ。普段、山村隆太(flumpool)は、スガに悩み相談をしている間柄だという。高橋 優は、スガ主宰の“かけすぎ部”繋がりだ。

そんな豪華メンバーによるスガンプーユは、いきなりトークからはじまった。
「今回、3人でこのイベントのためだけに結成しようと。ぶっちゃけMVP狙いです」(スガ)
「えっ、SKY-HIの(熱演の)あとにそんなこと言いますか?」(山村)
「引きの美学でいきましょうよ(苦笑)」(高橋)
アコギ姿の3人のやり取りが微笑ましい。

そして、「夜空ノムコウ」を熱唱。2曲目は、スガが「この曲を練習していたら泣いちゃった」と語る高橋のナンバー「福笑い」。3曲目はflumpoolの1stシングル「星に願いを」を、温かみのあるアコースティックなアレンジで披露。

スガが「3人で何をやろうかと考えたんだけど、今回、ポルノさんもいらっしゃるから(客席沸く!)、あ、思っている人とは違うんだけど(苦笑)、2人ともアミューズだし、アミューズのパイセンの曲がいいんじゃないかなと(客席沸く!)」(スガ)

まさかのパイセン、福山雅治のヒット曲「家族になろうよ」を仲良くカバー。息の合う3人の歌声は、会場の雰囲気を、まるでキャンプファイアーで火を囲みながら歌うかのように変えていった。

■水樹奈々with kokua
<あのときに果たせなかった思いが、6年越しに形になった>
「さあ、次は今日ただひとりの女性アーティスト!」とスガ シカオが告げると、たくさんのペンライトの光が、水樹奈々の登場を大歓声で迎え入れる。

ピアノの静かなイントロから1曲目の疾走感ある「ETERNAL BLAZE」に雪崩れ込むと、オーディエンスは熱い盛り上がりで応える。どれだけ世代や活躍するフィールドが違うアーティストであっても、まったくアウェイにならないのもスガフェスのマジックのひとつだ。

実は両者が出会ったのは10数年前。ステージには共通するバックバンドのメンバーとしてふたりを結びつけたベーシスト、坂本竜太も立つ。

「今回なんで水樹奈々さんを呼んだかと言うと、おれが独立して何の仕事もなくなったときに、『僕らの音楽』という音楽番組のデュエット相手に指名してくれたのが、水樹奈々さんだったんです」
「実はその前に私の東京ドームのライブについて、すごく熱いブログをアップしてるのを見て感動して。『レディ・ガガだ!』って言ってくださったんです」
「あのときは、いろんな大人の事情でお断りせざるを得なかったんですけど、その2011年のときに果たせかったステージをここでやりましょうと言って、お招きしました」
と、ふたりは数年前に生まれた今回のライブに至るきっかけを語り合う。

そして続けては「はじまりの日 feat. Mummy-D」。水樹奈々が声優として出演していたアニメ『テガミバチ』のオープニングナンバーという縁のある曲だ。さらにはMummy-Dも「やるに決まってるだろ!」と、この一曲だけのために登場し、ふたりのハーモニーと巧みなラップによるスペシャルなセッションを見せる。ラストはスガ シカオが水樹奈々の曲から選んだという「恋想花火」をふたりで力強く歌い上げる。短い時間だったが、積年の思いを果たしたステージとなった。

■ポルノグラフィティwith kokua
<ポルノによる熱演。「ミュージシャン界イチのスガマニアですから」>
公私ともに仲が良いというポルノグラフィティとスガシカオ。1曲目は人気チューン「アゲハ蝶」をプレイ。kokuaによる、オーディエンスの心を掴む、鉄壁すぎるサウンドが気持ち良い。贅沢な音楽体験だ。

「ご近所なんです。照れくさいね。オンステージのスガシカオ、緊張する。さっき、『シ~カオに逢えた それだけでよかった♪』って替え歌してしまいました(笑)。うちらは、ミュージシャン界イチのスガマニアですから」(岡野昭仁 / vo)
「今回ポルノは『俺ら、他の人がやらないことをやっていいですか?』って、こんなにできないよ、ってくらい曲を上げてきてさ(笑)」(スガ)
「その中から厳選してメドレーを作ってきました。完全に趣味の世界ですから(笑)。こんなにうれしいことはないんです」(岡野)

スガを向かい入れ、スペシャルな「スガシカオ メドレー」がはじまった。かつてテレビ番組『僕らの音楽』でセッションした名曲「黄金の月」~ 妖しげなメロウさが魅力な「SWEET BABY」~ ご機嫌にダンサブルなファンクチューン「コノユビトマレ」が続いていく。

ラストは、矢継ぎ早にポルノグラフィティ「ハネウマライダー」をタオルを頭上で回しながら開放感たっぷりにプレイ。エモすぎる音像がアリーナいっぱいに解き放たれていった。

■kokua
<最高の時間、最高のグルーヴ>
入れ代わり立ち代わり豪華ゲストが集ったスガフェスの第二部も、いよいよ大詰め。「どんどんと時間が過ぎていって、この伝説の手作りのスガフェスも終わりに近づいていっています。でも、もうちょっとだけ最高の時間と、最高のグルーヴを味わいたいと思います!」とスガ シカオが告げ、ここからはハウスバンドkokuaの時間だ。

まずはスガ シカオのポップな側面を象徴する代表曲「午後のパレード」。スガ シカオも、お客さんも、そしてkokuaのメンバーたちもスガフェス特別仕様の「午後パレ公式サングラス」を装着。さらには曲中で登場してキレキレのダンスを見せたRADIO FISHのダンサーたちも、全員が午後パレ公式サングラス仕様だ。ミラーボールの光がキラキラと会場を照らす中「最後はみんなで合唱しよう!」と呼びかけ、会場がひとつになる。

そしてもう一曲は「Progress」。番組の企画で始まってから10年を経て「今ではこのバンドでしか出せない音が出せるようになりました」というkokuaのスタート地点となった曲だ。「<あと一歩だけ、前に 進もう>というこの曲のメッセージに、自分自身、何度も勇気づけられました」とスガ シカオは語る。会場一体にシンクロライトの白い光が広がり、大きな拍手が生まれる。感動的な光景だ。「スガフェス、やってよかったぜ!」彼のその叫びに、実感がこもっていた。

■スガ シカオ
<いよいよフィナーレ! 最後はフェス出演者が全員集合で大団円>
さあ、スガフェスのヘッドライナーとしてステージに立つのは、もちろんこの人、スガ シカオだ。第2部のハウスバンドをつとめてきたkokuaがステージを降り、自らのバンドを従えて再び登場したスガ シカオがまず披露したのは「アイタイ」。先ほどまでのお祭り騒ぎからクライマックスのムードに包まれた会場の空気を一気に塗り替えるようなダークなナンバーだ。

「さて、いい人のスガ シカオは終わりました。ここからは、このさいたまスーパーアリーナをファンクで埋めようじゃないですか!」と叫ぶスガ シカオ。

続けては「俺はずっと10年間ギリギリで生きてきた。みんなはどう? そんなみんなのために歌います」とKAT-TUNに提供した「Real Face」をセルフカバー。ド派手な特効の炎が上がり、さらには「ドキドキしちゃう」「91時91分」と濃厚なファンクナンバーを連発する。パワフルなグルーヴでオーディエンスの興奮が絶頂に達したあとには、一転してドラマチックな「アストライド」、さらには1万8千人のお客さんが全員飛び跳ねた「奇跡」へ。スガ シカオというアーティストの真骨頂を詰め込んだようなセットだ。

「自分が選んだこと、一つひとつが間違いじゃなかったことを確信しました」。そう語ったスガ シカオは、続いて2012年に配信リリースし、独立後の第2のスタート地点となった「Re:You」をプレイ。彼にしか鳴らせない毒とエグ味を持ったエレクトロファンクナンバーに続けて、本編ラストは「19才」。この日いちばんの盛り上がりに「ありがとう! ミュージシャンになっていちばん最高の時間だった!」と、満面の笑みを見せる。

アンコールに再び登場したスガ シカオは、「もうちょっとだけ行こうか!」と「したくてたまらない」を歌い、移動ステージに乗りアリーナ中を一周する。この日行われていた特別企画のスガ シカオなりきりコンテスト「スガうた ダンジョン」優勝者(なんと12歳の女の子だとか!)が隣に乗ってのデュエットも実現した。

そしてラストは、怒髪天、THE BACK HORN、UNISON SQUARE GARDEN、ふなっしー、RADIOFISH、稲川淳二、Mr.Children、SKY-HI、山村隆太(flumpool)、高橋優、水樹奈々、Mummy-D、ポルノグラフィティ、kokuaと、この日の出演者全員がステージに揃う。銀テープが舞い、アニバーサリーを祝うケーキをプレゼントされ、祭りは華やかに幕を閉じた。

最後に、スガ シカオは「2011年、おれは事務所もレコードレーベルもやめて、たったひとりになって、もう一回、自分の音楽をやろうと思って、インディーズから音楽を始めました」と語り始める。周りに誰もいなくなったときに声をかけてくれたのが、このフェスを共にオーガナイズした『VIVA LA ROCK』のプロデューサー、鹿野 淳だったこと。そのときに「今はみんなに存分に甘えて、あとでそれを返せばいい」と言われたこと。そこから数年かけて、さいたまスーパーアリーナまで辿り着いたこと。そして今日のライブはファンへの、そして一緒に頑張ってくれたスタッフへの恩返しの第一歩だと思っているということ。思いの丈を最後に語り、再び感謝を告げてステージを降りた。

まさに「20年に一度のミラクルフェス」だった。長く語り継がれる一夜になったのではないかと思う。

【公演概要】
「SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY『スガフェス!~20年に一度のミラクルフェス~』」
05/06(土)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
※動員18,000人
<出演アーティスト>
スガ シカオ、怒髪天、稲川淳二、ポルノグラフィティ、THE BACK HORN、
山村隆太(flumpool)&高橋 優、kokua、Mr.Children、水樹奈々、UNISON SQUARE GARDEN、SKY-HI、RADIO FISH、ふなっしー

PHOTO BY 西槇太一、半田安政