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話題のトースターを使ってみた――バルミューダ「The TOASTER」編

ITmedia LifeStyle 5/7(日) 6:25配信

 最近トーストが美味しく焼けるというトースターが話題。そこで今回は、話題のオーブントースターを3台を使って食べ比べてみることにしました。取り上げるのは、アラジンの「グラファイトグリル&トースター」(AET-G13N)、バルミューダの「The TOASTER」、タイガー魔法瓶の“コンベクション オーブン&トースター やきたて”「KAS-G130」(以下、やきたて KAS-G130)の3台で、全3回に分けてお届け。2回目の今回は、バルミューダの「スチームトースター バルミューダ The TOASTER」(以下、The TOASTER)をご紹介します。

特売の食パンが!?

● 一番安い食パンもぜいたくな逸品に変わるトースター

●製品概要

型式:K01Eシリーズ

販売元:バルミューダ株式会社

発売日:2015年5月28日

 今、トーストが美味しいトースターというと、真っ先に思い出されるかもしれないのが、このThe TOASTERではないでしょうか。トースターなのにそのお値段は一般的なトースターよりも1桁多い2万円を超える価格帯。オーブントースターににそんなにお金かけるひといるの? と思いきや、ふたを開けてみたら大人気となりました。

 そんなに大きな違いがあるの?  と思うでしょうが、実は大いにありました。

 The TOASTERには、パン焼く・温めるための専用モードとして「トーストモード」「チーズトーストモード」「フランスパンモード」「クロワッサンモード」の4つのモードが用意されており、付属の小さなカップで最大5ccの水を加えて蒸気とともに加熱します。温めてから最後の1分で焦げ目をつけるなど、モードごとに秒単位の制御がなされるため、中の水分を保ったまま外側だけをサクッと焼き上げられるのです。

 前述の4モードに加えて、水を使わないクラシックモードとして、170℃、200℃、230℃の3つの温度帯も選べます。加熱時間と組み合わせれば、230℃で15分といった使い方もできますから、いわゆる普通のトースターもしくはオーブンとして使えます。初期モデルはワット数で表示されていましたが、リニューアルされて温度表示になり、とても分かりやすくなりました。なおプリセットモードでは水を使いますが、クラシックモードでは水は使いません。

 加熱時間は、1分、1.5分、2分、2.5分、3分、3.5分、4分、4.5分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、15分。5分までは0.5分刻みで指定できます。トーストでは30秒の加熱時間が焼き色に大きく影響しますから、ありがたい仕様です。

 付属品はとてもシンプルで、中に取り付ける焼きアミとパン用のカップが1つ付属するのみで、プレート類は一切付属していません(給水パイプ、ボイラーカバー、パン屑トレイなど、本体に取り付け済みのパーツはあります)。

 ちなみにトーストに注目が集まりますが、そのデザインも注目すべきポイント。色展開はマットな白と黒のみで、強い主張はありません。しかし、同社の他の製品と並べても違和感がない統一した世界観が保たれており、とても他のインテリアに馴染みやすいものとなっています。

●基本のトーストをチェック!

 まずは6枚切りの食パンを2枚焼いてみました。トーストモードはあっても、時間設定は任意なのがThe TOASTER。本体上部に推奨時間が記載されているので、参考にしながら時間を設定します。

 基本のトーストでは2.5分~3.5分が推奨されているので、間をとって3分間焼いてみたところ、とても香ばしいトーストができあがりました。

 The TOASTERのトーストが他とどう違うのか、表現するのはなかなか難しいのですが、まず大きな特徴として、最初の一口の歯ごたえがとても軽いというのがあります。従来のオーブントースターでは、表面のザクっとした硬めの歯ごたえの印象が強く残りがちですが、The TOASTERはサク~ッと軽い食感ゆえに、続いて感じるしっとり感がとても印象に残るのです。これは一定の温度で全体を温め続けてから、最後の1分で表面を焼いているからだそうです。

 何分間焼くかは好みです。焼き色は少なめになりますが、繊細な歯ごたえを楽しみたいなら2分~2.5分あたりがおすすめ。スーパーの特売で買った食パンでも、素焼きで食べたくなるほどの感動があると思います。

●クロワッサンは失敗なく温められる

 最近のトースターの温め機能として欠かせなくなってきているのがクロワッサン。電子レンジではふんにゃりしてしまいますし、オーブントースターでは表面ばかり焦がしてしまうことも。

 The TOASTERのクロワッサンモードで3分加熱したところ、表面を焦がすことなく外はサクッと、中はほかほかに温まりました。こちらもトースト同様に温めてから最後の1分でカリッとさせるようになっているといいます。安心して任せられるのはうれしいです。

●スーパーのフランスパンが違うものに生まれ変わる!

 続いて1.5cm厚にスライスしたフランスパン(スーパーで購入した1本100円前後のわりとしっとり系のもの)3切れを、「フランスパン」モードで4分加熱してみました。すると、食パンのトーストと同じく表面はとてもサクサクと香ばしく、中は十分なしっとり感を残したすばらしいトーストが完成しました。

 しかし、これがこれまで食べたことがないとても上品な焼き上がりで、かなり衝撃を受けました。もともとフランスパンなだけに、トーストするとざっくり感がアップします。そこに独自のアレンジが加わって、かじると繊細かつ香ばしくザクッとしたのち、ふわっとした食感が。特にやわらかめのフランスパンだっただけに、そのコントラストが素晴らしく、スナックを食べる感覚でそのまま食べてしまいました。

 このおいしさを堪能したいなら、焼いた後いきなりバターなどは塗らないで、都度ディップなどをすくって食べていただきたいです。

●チーズトーストならシュレッドチーズがおすすめ!

 トースト以外にあえて「チーズトースト」モードがある理由。それは焼いてみて分かりました。すべてのモードにしっかり意味があることはすでに明白なのですが。

 シュレッドチーズとスライスチーズをのせたパンを並べ、「チーズトースト」モードで4分焼いてみたところ、トーストモードの焼き加減に加え、香ばしい焦げ目をつけながら“ふつふつ”ととろけたチーズが加わって、明かにこれまで食べてきたチーズトーストとは違う存在がそこにありました。

 スライスチーズもなかなかですが、その特徴が顕著に表れるのはやはりシュレッドチーズ。パンはちょっと古いものを使っても、その劣化を感じさせない一品になります。むしろ時間が立ったのでチーズトーストに、というのもあり。

 どうせ存分に楽しむなら、思い切って4枚切り食パンがおすすめ。それ1枚でごちそうになりますし、食べ応えも抜群で満足すること間違いなしです。

●「チーズトースト」モードは冷蔵ピザでも大活躍

 The TOASTERで1度に焼ける食パンは2枚まで。当然直径約25cmの冷蔵ピザを丸ごと入れることはできません。そんなときは半分にカットして入れればいいのです。そのときチーズトーストモードを使うと、冷蔵ピザがいつもよりちょっとおいしくなりそうです。

 実際、マルゲリータピザを半分にカットし、1/2枚は「チーズトースト」モードで5分、残り1/2枚をクラシックモードの230℃で5分焼いてみました。すると、クラシックモードは生地のふちがドライでバリッと硬めに。チーズトーストモードで焼いたピザは、こんがり焼けつつもどことなく生地に柔らかさが残るような気がしたのです。

 もちろんクラシックモードでも温度や時間を調整すれば焼き加減はお好みに変えられますし、アルミホイルの有無でも変わってきますが、生地はしっとり、チーズはぷくぷくさせたい方は「チーズトースト」モードで焼いてみるといいでしょう。生地に厚みがでるほど、違いがでそうな気がしています。

●クラシックモードで買ってきた揚げものを温める

 毎朝必ずトースト、という方なら間違いなく買って損はないThe TOASTERですが、トーストやパンの頻度がさほど高くはないという方は、クラシックモードの活用も必要になるでしょう。買ってきたお総菜を温め直すのにもオーブントースターは欠かせない存在だからです。

 そこで、スーパーで買ってきた竜田揚げやさつまいもの天ぷら、イカ天、メンチカツを温め直してみました。いずれもクラシックモードで170℃で6分。水は使いません。すると、派手な焦げもなく、理想に近い衣らしさを保ったまましっかり温まりました。これなら安心! 最新モデルがワット数ではなく温度表示というのも、調理に使いやすいのでポイントアップです。

 1つ残念な点があるとすれば、専用の天板やアミがまったく付属していないことです。今回はアルミホイルを2重にして食材を並べましたが、庫内に入るサイズの天板やアミを別途用意するといいでしょう。

●クラシックモードで揚げないから揚げに挑戦

 前回ご紹介したAladdinのように、ノンフライ調理もできるとうたうオーブントースターがある中で、The TOASTERはどうでしょうか。そこで前回と同じく鶏もも肉を使って揚げないから揚げが作れるかどうか試してみました。

 5切れを230℃で15分加熱してみたところ、こんがりジューシーな唐揚げ風の1品が完成しました。これなら他のいろんな料理もできそうです。最初は焦げ具合など途中で様子をみながらタイマーを調節するといいでしょう。なお、皮付きで揚げないから揚げを作るときは、皮を上にするのがポイントです。

●やっぱりパン好きにはいいトースターだった!

 オーブントースターではトーストがメイン、というくらいパンに比重の高い方なら、The TOASTERは間違いなく満足できる製品といえるでしょう。タイマーが作動した後の、チッチッチッチッという時を刻む音が、ワクワクのカウントダウンに聞こえてくるはずです。

 普段そんなにパンの比率は高くないけれど、おいしそうにできるなら、人気があるなら興味がある! という方でも、The TOASTERは普通のオーブントースターとして十分活用できるので、買ってもまったく損はしないはず。むしろパンのおいしさに目覚めつつ、パンのリベイクだけじゃもったいないと感じるかもしれません。

 公式サイトにはさまざまなレシピが公開されていますので、参考にしながらオリジナルのおいしさを見つけてみてください。

最終更新:5/7(日) 6:25

ITmedia LifeStyle