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GW明けの鬱を吹き飛ばす映画で脱サザエさんシンドローム!

5/7(日) 18:18配信

シネマトゥデイ

 さわやかで気持ちのいい気候なのに、なぜか心はブルー。特にGW明けの仕事のことを考えると、身体が鉛のようにどんどん重たくなってくる……そんな人におすすめの「仕事を頑張る勇気をもらえる映画」を紹介したい。(石塚圭子)

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 まず、最新お仕事ムービーとして、就活ピークのタイミングに公開される注目作が、北川恵海の同名ベストセラー小説を映画化した『ちょっと今から仕事やめてくる』(5月27日公開)。主演は福士蒼汰と工藤阿須加。軽妙でユーモラスなタイトルから青春コメディーをイメージする人もいるかもしれない。だが、本作はそんな予想をガツンと裏切り、世代や性別を超えて全ての働く人の深い共感を呼ぶ一作だ。

 何といっても一番のポイントは、日常的に繰り返されるパワハラによって、新卒社員の青山(工藤)が心身ともに絶望へと追い込まれていく過程の圧倒的なリアリティーだろう。威圧的な部長の怒鳴り声が響き渡る中、萎縮しきった部下たちが身を縮ませる灰色の職場。彼のまるで魂を吸い取られたかのような生気のない表情。一人暮らしの荒れ果てた部屋。休日はどこにも出かけず、ただベッドの上で丸くなって泣いている姿。これまでに仕事で深刻に悩んだことのある人はもちろん、幸運にもそれほどの体験はない人であっても、たまたま配属された職場や身近な人間関係、業務への適性など、いくつかの要素が重なりさえすれば「自分も彼のようになってしまうのではないか」と思わずにはいられないシビアな説得力がある。

 実際、現実社会において、まじめで誠実な人であるほど過重労働やパワハラで人知れず鬱になったり、時には自ら命を絶ってしまう痛ましいケースは多い。劇中でも苦しんでいるのは決して青山だけではない。福士蒼汰が演じた、青山を親身に支える謎の青年・ヤマモト自身、重い過去を背負っており、青山が憧れる先輩女性社員も、営業成績トップならではのプレッシャーに日々さらされている。もしかすると、モンスターにしか見えない部長もまた、心に闇を抱えているのかもしれないのだ。

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最終更新:5/8(月) 12:58
シネマトゥデイ