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メルセデス・ベンツ 遠隔から話すだけでエンジン始動、グーグルとアマゾンの規格対応

5/7(日) 11:40配信

ZUU online

独ダイムラーはメルセデス・ベンツの2016年及び2017年モデルの全車がGoogleとAmazonのAI(人工知能)音声アシスタントに対応したと発表した。音声を通じてエンジン始動などの遠隔操作が可能となる。自動車業界の利便性追求競争は止まらない。

■アメリカでサービス開始 日本での展開は未定

グーグルの提供する「Google Home」とアマゾンの提供する「Amazon Alexa」に対応する。ユーザーはそれらの音声アシスタント機器に話しかければ、専用アプリ「メルセデス・ミー」を介してベンツを遠隔操作できる。

「Google Home」では、遠隔からのエンジン始動やリモートロックが可能となる。Google端末に「OK,Google、メルセデスに車を始動するよう伝えて」等と話す。「Amazon Alexa」ではリモートナビゲーションの入力等が可能となる。「Amazon Alexa」でのエンジン始動は現状出来ないようになっている。

これらの機能はまず米国でスタートし、2017年中に欧州での展開を計画している。日本での展開は未定である。同社は2016年12月に「Google Home」の活用について、グーグルとの提携を発表していた。

■先端IoT技術を競い合う自動車業界

同社は今回のリリースで「車に乗る時だけでなく、24時間365日の幅広いサービスの提供を考えている。メルセデス・ベンツの目標は、車の周りから日々の生活をより便利にする最先端の技術を開発する事にある。」と語っている。自動車業界でもIoT化の競争が続く。

同様の取り組みを他社も行っている。独BMWは「Amazon Alexa」への対応を昨年済ませており、燃料残量やリモートロック等の操作が遠隔から可能となっている。米フォードも「Amazon Alexa」への対応を進めている事を発表している。また、韓国の現代自動車はグーグルとの協業を通じて、「Google Home」への対応を進めている。公表していない他の自動車メーカーも水面下で開発を進めていると見られる。

今回のベンツの発表は2つの点で注目されている。まずは「Google Home」、「Amazon Alexa」という2つのAI音声アシスタントに対応した事である。ユーザーにとれば、アマゾン、グーグルどちらの機器からも操作可能であり、利便性は高い。今後は他社も「Google Home」、「Amazon Alexa」の両方に対応するよう開発を急ぐ可能性がある。また、遠隔からのエンジン始動が可能な事も重要である。これまでの遠隔操作はリモートロックや車内機器の操作が主であった。遠隔からのエンジン始動可能により、出発前に自宅に居ながらエンジンを暖めるおく事なども出来る。

自動車業界では利便性を競う動きが激しくなっており、自動運転技術やIoT技術を各社が競い合っている。ユーザーの利便性が高まる一方で、セキュリティ面の脆弱性を指摘する声もある。機器間のインターネットを介した通信は外部からの攻撃を受けたり、乗っ取られる可能性もある。自動車各社は利便性と同時に安全性の追求も求められている。(ZUU online編集部)

最終更新:5/7(日) 11:40
ZUU online