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岡崎「降格しなかった、胸を張っていいんじゃないかと思う」レスターのプレミア残留決定

スポーツ報知 5/7(日) 18:21配信

◆プレミアリーグ レスター3―0ワトフォード(6日、キング・パワー・スタジアム)

 日本代表FW岡崎慎司のレスターはホームでワトフォードを3―0で下して暫定9位に浮上、残り2試合の18位ハル・シティに勝ち点9差をつけてプレミア残留を決めた。先発した岡崎は無得点で、後半18分に退いた。

 岡崎に聞く

 ―今日の勝利でプレミアの残留が決まった

 「怒とうの2、3カ月だったな、という気がします」

 ―シェークスピア監督が率いてから7勝2敗1分け。(過去10戦だけを見たら)欧州チャンピオンズリーグに行けるペースだよね?

 「レスターは後半戦に強い、というのが、あるかもしれないですね。あの危機的な状況のときには、自分自身も(試合に)出られるとは思っていなかった。チームも最後まで(残留争いで)もつれる、と思っていたけど…。(ラニエリ)監督もどうしたらいいのか悩んでいた部分が、選手に露骨に伝わっていたと思う。それがフロントが、(監督を)変えなきゃいけないと思った一因だと思う。ひとつの起爆剤になったと思う。これで降格していたら何も言えないですけど、自分たちは降格しなかったんで、胸を張っていいんじゃないかと思う」

 ―今日の試合では岡崎選手が交代のとき、スタンディングオベーションが起こった。パフォーマンス的なものはどうだった?

 「なんか、満足っていうか、もう変えることがないっていうか、プレーしていても、何度もボールを追いかけるしか、やることがないっていうか…。これでいいのかな、と思ってしまうことが多々ある。このまま何もないまま、(ボールを)追いかけ回して45分が終わったら、たぶん交代だろうな、とか考えてしまうんで…。もちろん、やることは変えないつもりですけど、ただゴール前に入っていく回数をなるべく多くして…。自分のタイミングでボールが来れば、間違いなく、いい状態でゴールには行けるんですけど、やっぱりワンテンポ、自分が早いのか、味方が遅いのか。(パスが)通るか、通らないか、というよりは、あぁ行ける、行けるっていう、そういう確認が…。ただ、今日に関しては、なかなかチャンスはなかったんで…」

 ―またアシストがつくようなプレーはひとつあった。ゴール前に飛び込んで、ブロックされたけど、惜しいチャンスがあった

 「そうですね、激しくプレーしながら、決める瞬間にスッと入っていくことは、間違いなくできてきてる。相手が降格圏から脱出しているチームで、どちらかといえばメリハリがなかった。ボールを取られても、(守りに)帰っては来るけど、最後の失点とかも、4、5人いてあんなに釣られるかっていうぐらい(笑)。それはないだろってくらいの守備だった。やっぱり(今季の目標がなく)シーズンが終わっているチームの戦い方だなと思いました」

 ―そういう意味(シーズンが終わっているという意味)ではレスターも同じだと思うが?

 「まあそうですね。やっぱり前半の、1点を取るまではタイトな試合になるんですよね、レスターってチームは。でもそこから(先制点から)自信を得ていくというか、昨季もそうでしたけど。ボーナスタイムに入ったら、もうイケイケ状態で、(パスも)バシバシ通るみたいな。(今日は)そんな感じの展開になった。あのセットプレー(先制点の起点になったCK)までは、点が入るような感じじゃなかった。Wブロミッジの時もそうでしたけど、やっぱ1点入ると変わるなって」

 ―あのセットプレーの前(コーナーの前のフリーキック)は岡崎選手の体を張ったプレーで取ったものだった。そういう意味ではもう一歩のところの状態が続いている?

 「結果が出れば、僕もなんとでも言えるんですけど、結果が出ていないんで。岡崎、得点感覚がなくなっているんじゃないかみたいに言われてもしょうがないと思いますけど、自分の中では本当に、限界とまでは言わないが、今できる最大の飛び込みはしているつもり。何かもう一つ越えられればというところで、別に昔と比べてどうということじゃなくて、現状で自分にもう一つ上積みされたら、多分何か、解放されるんじゃないかなと思っている」

 ―残り3試合でどんな結果をつかみたい?

 「今日見てもらったらわかると思うんですけど、やっぱり、決まっているんで、交代というのも。多分この調子でいくと、決まっているんで、何人かは代えてくると思うんすよね。(代えられるのは)絶対俺じゃないかっていうのも、やっぱり頭に入っているんで。途中からでも出るチャンスがあれば、点を取りにいきないなと思うし、もちろん先発で行けば、今日のような役割をしながらゴールを狙っていきます。やることは変わらないっすけどね。ジタバタしても3試合しかない。正直言って、シーズン10点という目標は、今もうそれは不可能なんで」

 ―今季の残留が決まり、来季もレスターにいればプレミアでやることは決まったが、来季のことはもう考え始めている?

 「まだ全然考えてないです。でもやっぱり僕は周りにどう思われようと、自分が自分に一番期待している。そういうプレーをしたいというか、もっと上にもっと上にという。絶対に満足しないというか…。別にステイするのか出るのかというのも、誰も分からないことだと思うし、じゃあステイして自分がどんなプレーをするかというのも誰にも分からないと思うんです。やっぱり自分はチャレンジを続けていきたいと思う。もっと期待されたい。『お前は役割を終えたら、いいよ』みたいな感じは僕は嫌なので。そういう意味ではチームに話していきたいと思うし、自分が点を取ったりもっと調子が良かったら、もっと(出場時間を)伸ばしてほしい。やっぱり意志が来シーズンは必要になってくると思う。僕はそういう風に使われるのが一番嫌なので(苦笑)。それだったらサブに置いてもらった方が、いいと思っている。点を取れると思うんだったら、サブからでもいいから『得点チャンスに決めてくれ』みたいな。それでも試合にも出たいので(苦笑)。監督がそういう信頼しているのであればというところで、もっと信頼されるプレーヤーに、このレスターでなりたい」

 ―その信頼というのは「点を取る」という部分での信頼? チームの中で欠かせない役割としては、完全に信頼されていると思うが?

 「その『欠かせない』というところも…じゃあ90分僕を置いて、リヤド(マレズ)とかは点を取るか取らないか(の選手)じゃないですか。でも今シーズンは点を取ってきていないじゃないですか。じゃあ何で使うの? と、逆に言えば。バーディーがいるので、どっちかを残せばいいじゃないですか。でもどっちも残して、リスクを高くして勝ちに行く。まあ監督次第ですけど、監督が僕を信頼して90分使い続けてくれたら、例えば自分が調子が良ければ、90分のうちなら点を取るチャンスがあるかも知れないわけじゃないですか。今日のアルブライトン(の3点目)みたいな感じで。やっぱり60分だと可能性はより低くなる。負けたら負けたで自分を真っ先に代えるというのも、今シーズン続いている。『結果が出ていないからしょうがない』と言われれば、しょうがない話ですけど、実際やっぱり自分が出て(レスターの)サッカーが成り立っているって思う。そういうところでの意志を来シーズンは出していきたいなと」

 ―やっぱり90分。

 「そうですね。90分やって、無理だったら代えてくれればいいけど。今みたいに、例えば前の(欧州CL)Aマドリード戦で45分しか出られなくて、『(交代は)戦術理由だ』と言われて。それで、次の試合で先発から外されるようだと、やっぱり『俺って何だんだ?』って疑心暗鬼みたいになる。もちろん、それは厳しい世界、プロの世界だから、しょうがない。それだったらそれで別にいいですけど、でも僕は期待したいです。監督に期待されなくても、自分は期待したい。だから別に、いろんな選択肢があっていいかなと思いますけど」

 ―シェークスピア監督のことはどう思っている?

 「正直、これまでのノリでここまで来ていると思う。先に、シンプルなレスターの戦いに戻した、というところが結局、結果を残すことになったと思うんです。選手ひとりの意見が通る世界ではないので。監督が一番。僕目線でなにか言いたいってことはないですね」

 ―残留が決まったことで、残り3試合への意味合いは変わったか。もっと得点を狙ってやろうというか。

 「去年、優勝した時と全く同じだと思う。結局、あんまり変わらない。自分がどんなに力んだって、チームにやっぱり委ねてしまうところもある。今の自分のプレースタイルに関して言えば。チームがもっと前からいってほしいなというか、その中で俺がやるべきことは限られている。でも、本当にやるべきことは変わらない。もしレスターにいるとしたら。ずっと」

 ―プレミアのサッカーに関しては? まだまだここでやりたいという思いは強いか?

 「強い思いはありますね」

 ―得点に近づいている感じはするが…。

 「ただなんかやっぱり、簡単に落として守備して。なんか、このままで俺はいいのかなとか。FWってやっぱりチャレンジしてナンボじゃないですか。ミスしたら交代という雰囲気になっていたら、やっぱり厳しいと思うんですけどね。俺は」

 ―それでも今日や前節の縦パスは並の選手ではないという感じはするが?

 「やっていくうちにいろいろね。いろんな幅が広がっていくと思うんですけど。ただなんかFWとしては、このままでいいのかなと。もっと前線で勝負する方が自分にとっては…。なんて言うんですかね。位置がやっぱり全然違うじゃないですか。日本代表だともっと前の位置になって、(下がってもすぐに?)前に戻るとか。こうなると、なんか、代表でやっている方がすごくFWっぽくて。点を取るかとらないかで、出るかでないかが(決まる)。体を張れるか張れないかで(勝負する)とか。センターバックとやり合うというのがFWって普通じゃないですか。レスターにいるということはそこでの勝負になってくると思うんで、もっと手前の方、どっちかというと、今はどっちかというとボランチとかその辺との戦いになる訳じゃないですか」

 ―でも岡崎選手がああいうボールを出すことで、バーディーなんかも岡崎選手に対するケアが良くなるという部分もあると思うが?

 「相性はいいですけどね。あとはあいつの反応に自分がどれだけ入ってくるかというか。FWって自分の反応に(味方の)パスが合ってくるっていうじゃないですか。でも今の僕がやっているのは、味方のボールに自分が合わせている。だからみんなからすると一歩遅く見えるんですよ。でも俺からしたら限界なんですよ。でもなんかあるんじゃないかと思って、ちょっと探っています。今は」

 ―岡崎選手が動き出して、ここぞというタイミングでパスが入ってこない。

 「はい。ストレスはたまりますよね。頑張ります」

最終更新:5/7(日) 18:22

スポーツ報知

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