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【ヤクルト】ドラ2星がプロ初白星!連敗4で止めた

スポーツ報知 5/8(月) 7:03配信

◆DeNA5―12ヤクルト(7日・横浜)

 喜びの中に悔しさがあった。プロ8試合、先発では2試合目の星が5回7安打3失点。苦しみながらも初勝利を挙げた。「うれしい気持ちはありますが、投球内容は良くなかった。切り替えて、次もチームを勝たすことができるようにしたいです」。そう言って、両親に贈るウィニングボールを大事そうに握りしめた。

 初回、自らの右前打を含む27分間の猛攻で味方が5点を先制。しかし、「走者で出た後で準備が足りなかった」。その裏、先頭の桑原に左前打を許すなど無死満塁とされ、筒香の右犠飛などで2点を失った。だが、2回は2死二塁でその筒香を「一番自信のある球」という直球で遊飛に。最速150キロの真っすぐを主体とし、3回以降は3つのゼロを並べた。

 あの日のことは忘れない。中学3年時、地元のグラウンドに来ていた元巨人・桑田真澄氏からキャッチボールに誘われた。胸元に来たのは糸を引くようなきれいな回転の球。「大人になったら、あんな球が投げたいな」。一球一球を目に焼き付けた。「(意識するのは)威力というよりスピン」。男の原点だ。

 大学時代は歩き方から矯正した。明大・善波監督は「(最初は)姿勢から教えたぐらい。猫背がクセで丸まっていてね」。私生活でも背筋を意識すると、マウンド上の立ち姿も良くなった。自信がなければ、ひたすら練習。大学4年の夏合宿では1週間、毎日200球を超える投げ込みでスライダーを強化。普段は控えめな性格だが、そんな努力が強気に腕を振れる原動力になっている。

 チームは今季最多の19安打12得点。新人を強力に援護し、連敗を4で止めた。右腕は当面、日曜日に先発で起用される見込み。「小さな子供たちが見に来てくれると思うので、夢を与えられるような投球がしたいです」。栃木・那珂川町初のプロ野球選手。故郷の“星”が全国に勇気を届けていく。(中村 晃大)

 ◆スポーツ報知評論家・桑田真澄氏「星君、プロ初勝利おめでとうございます。今日の喜びは、一生忘れられないほど大きなものだと思います。プロ野球は華やかな世界である一方、残酷な世界でもあります。今後もさまざまな勉強を続けて、勝利を重ねるための技術力を身につけて下さい。今日は球場で見ることができませんでしたが、いつか応援に行きたいと思っています」

 ◆星 知弥(ほし・ともや)

 ★生まれとサイズ 1994年4月15日、栃木・那須郡那珂川町生まれ。23歳。183センチ、78キロ。右投右打。

 ★球歴 宇都宮工(栃木)では3年春に県大会優勝。夏は県準Vで甲子園出場なし。明大では1年春にリーグ戦デビュー。4年春から本格的に先発を任され、秋3勝で春秋連覇に貢献。通算4勝5敗、防御率2・59。16年ドラフト2位でヤクルト入団。年俸1200万円。最速156キロ。

 ★リリーフ育ち 高校3年春から大学3年秋まではほとんどが救援登板。高校3年春の県大会では先発の打診を断ったことも。

 ★好きな食べ物 しゃぶしゃぶ。遠征で訪れた鹿児島では秋吉らと黒豚のしゃぶしゃぶを堪能。

 ★特技 ボウリング。スコア200以上を簡単にたたき出す“プロ級”の腕前。

 ★山田斬り 昨年11月の明治神宮外苑創建90年記念奉納試合に東京六大学選抜として出場。全球直球勝負で山田を空振り三振に。

最終更新:5/18(木) 10:16

スポーツ報知

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