ここから本文です

【詳細レポート】BREAKERZ×GLAY、「今日はDAIGOくんに寄せて歌うよ」

BARKS 5/7(日) 20:13配信

2017年1月から開催されてきた<BREAKERZ 10周年 10番勝負 -VS->もいよいよファイナルとなる。対戦相手に大先輩GLAYを迎えて4月29日、Zepp DiverCity (Tokyo)で有終の美を飾るライヴが行われた。ライヴ中、DAIGOは興奮を抑えきれず、「やばいっす」という言葉を連発していたが、BREAKERZのメンバーにとってGLAYは少年時代に憧れたバンド。VAMPS然り、GLAY然り。大先輩と同じステージに立つことが、10年続けてきたからこそ叶えられた夢だと思うと、なおさら感慨深かったに違いない。

◆BREAKERZ×GLAY 画像

超満員のフロアが暗転するといつものようにMC映像が流れた。「誰しもが憧れるあのGLAYにBREAKERZが敬意を込めて戦いを挑む。TEAM BREAKERZのみんなも、HAPPY SWINGのみんなも、準備は出来ているか? 最後の夜だ! 盛り上がっていこうぜ!」。対決のゴングといってもいい煽りのMCに大歓声が上がる。赤コーナーはGLAY。青コーナーはBREAKERZだ。早くも上昇している熱気の中、GLAYのメンバーが登場した。全国ツアー<GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2017 -Never Ending Supernova->の合間を縫っての出演であったが、そんなことは微塵も感じさせない温かくてパワフルなステージで魅了していく。

TERUがアコギを弾きながら歌ったオープニングナンバーは『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』主題歌に起用された「the other end of the globe」だ。TERUがイントロで「OK!! 東京! 行くぞ!」と叫び、JIROがビートに合わせて軽快なステップを踏む。まだCD化されていない新曲だが、悩んでいる人や凹んでいる人もすっぽり包みこんでしまう歌と演奏がいきなり、沁みまくりだ。続いて放たれた「THE FRUSTRATED」はHISASHIのソリッドなギターリフにTAKUROのカッティングが絶妙に絡んでいく躍動感たっぷりのナンバー。華やかなパフォーマンスにも目を奪われる。

「こんばんは。GLAYです! TEAM BREAKERZ、HAPPY SWINGER! 今日は一緒に盛り上がっていこうぜ!」──TERU

GLAYのナンバーの中でも遊び心たっぷりの「FRIEDCHICKEN & BEER」ではTERUが下手上手と動き回りながら歌い、Toshi Nagaiのタイトで力強いドラムとJIROのうねるベースが心地よく絡み合っていく。この曲ではTAKUROのMCコーナーが挟みこまれた。

「楽しい人! もっともっと盛り上がっていきたい人!」と場内を煽ったTAKUROはなんとDAI語を連発。「俺たちGLAYは本当に“T B U=対バン、嬉しい!”だぜ! だけど、“GGK=GLAYが勝つ”だ!」。まさかの煽りに驚きながらも場内爆笑。が、TAKUROの勢いは止まらない。「楽屋裏で“BMGMMMKHZ=BREAKERZもGLAYもみんなも気合い入ってるぜ!”だ(笑)。同じステージでやれることを光栄に思ってます。最後まで楽しんでいってください」。こんな長いDAI語は初めて聞いた気がするが、再び演奏に戻るとTAKUROのギターが唸りをあげ、コール&レスポンスで盛り上がりまくり。

「MERMAID」ではTAKUROとHISASHIのツインギターの旨味がたっぷり詰まった演奏が届けられた。場内を見渡すTERUが嬉しそうに笑った。「楽しんでますか? 前の方、苦しくない? 大丈夫? 最後まで持つ? この後、BREAKERZも出るんだよ。前に来ると大変だから所定位置で楽しんでもらえれば嬉しいなと思います」とTERU。ぎゅうぎゅうになっているフロアを気にかけながら、BREAKERZのライヴに呼ばれた心境についても触れた。

「今回、<10周年 10番勝負>のトリを任せられて、どうせだったらゴールデンボンバーぐらいの時期にやったほうが気が楽なのかなと思ったんですけどね(笑)。でも、こうやって最後を飾らせていただくということで、GLAYの代表曲もたくさんあるんですが、それには頼らず、新曲も用意してきました。まだリリースの予定はないんですけど、いち早くみなさんに聴いてほしいと。この曲は人と人を繋げてくれる曲だと僕は思っています。愛もそうだし、ファンのみなさんとミュージシャンとの繋がりもそうだし、ずっとこれからも10年、20年。行けるなら100年と歩んでいきたい。そういう気持ちを込めて、この曲を届けたいと思います」──TERU

そんなメッセージと共に披露されたのは、初めて聴いてもTERUの歌と歌詞がダイレクトに届いてくる音源未発表のミドルバラード「あなたといきてゆく」だった。10周年を迎えるBREAKERZのイベントのトリとして招かれたことへのGLAYからの想いも込められていると思わせる流れ。と同時に代表曲やヒット曲だけで構成するのではなく、新しい曲をBREAKERZファンにもプレゼントするという心意気が伝わってきた。

愛にあふれたナンバーでじんわりさせた後は「TEAM BREAKERZのみなさんも、この曲はわかっていただけると思って用意してきました!」と大ブレイクの引き金となった「グロリアス」を披露。上手でTERUがTAKUROの肩に手をかけて歌うパフォーマンスにひときわ大きな歓声が上がり、大ヒット曲「SOUL LOVE」に突入。デビュー24周年目前のGLAYのライヴを見ていると同じメンバーでバンドを続けていることは、こんなにもスゴいことなのかと思わずにはいられなかった。呼吸がピッタリなのにしなやかでスリリングなアンサンブル。全員がひとつのカタマリになっている様は、ロックバンドとしか形容のしようがない。

「楽しいね。さっきからTEAM BREAKERZとHAPPY SWINGERって分けちゃってるけど、BREAKERZとGLAYがやるときは“GLAYKERZ”でいいんじゃないの?」──TERU

TERUの名案に場内は拍手喝采。続いて披露された疾走感たっぷりの新曲「XYZ」(三次元モータースポーツ・レッドブル・エアレース千葉大会のテーマソングとして配信)では「みんなで歌おう!」という提案により、女子チームと男子チームに分かれてサビをハモることに。初めて聴いた人も多かったとは思えないほどのハッピーな一体感が生まれていた。

ライヴは瞬く間に終盤戦に突入し、TAKUROが16歳のときに書いた高速ナンバー「CRAZY DANCE」が投下されるとZepp DiverCityが揺れまくるほどの盛り上がり。HISASHIやJIROが暴れまわり、TAKUROがヘドバンし、テンションがふりきれた後、ステージの照明が赤とピンクに変わり、「誘惑」になだれこんだのも心ニクい流れ。HISASHIがエッジーなギターを響かせ、TAKUROとJIROが下手で向かい合ってJIROのベースの弦をふざけてはじいてみせたり、センターでTERUとTAKUROが絡んだりと見せ場満載だった。

「楽しんでいただけたでしょうか? この熱量はしっかりと次のBREAKERZに渡していきたい。10周年という大事な1年は、ファンのみんなとメンバーと濃厚な日々を過ごしていただきたいと思います。最後にこうやって繋げてくれた奇跡をこの曲に託して。東京と函館を繋げてくれたあの曲を」──TERU

ラストナンバーは北海道新幹線開業イメージソングとしてもおなじみの「Supernova Express 2016」。フロアが明るくなり、ハンドクラップで一体になる幸せな光景が広がった。GLAYとBREAKERZファンを繋ぎ、まさにGLAYKERZを生み出した素晴らしいライヴが終了した。

転換が終わり、再び場内が暗転。いよいよ青コーナー、BREAKERZの出番だ。全員サングラスをかけて椅子に座り、気合いのほどを語るBREAKERZの面々がスクリーンに映し出された。DAIGOが「気合い入ってるよな? SHINPEI」と問いかけると「もちろん! バッチリです!」と最近はTAKUROのソロアルバムを聴いていることを明かす。AKIHIDEは「GLAYさんを山で例えると日本の富士山。目の前に山がある限り、男は挑まなければ。しかし、もし途中で高山病にかかったら、その時は俺たちを勇気づけてほしい」とメッセージを送って場内を沸かせた。そしてDAIGOは例によっていちいちGLAYの楽曲タイトルをコメントに盛り込んで爆笑させる。

そしておもむろにリモコンのスイッチを入れると、モニターに映し出されたのは高校時代の学園祭でGLAYの「BELOVED」を歌う初々しいDAIGOの姿だった。昔の自分に「音楽をやってきてよかったな」と語りかけ、泣くDAIGOにもらい泣きするSHINPEIと、「よかったな」とばかりにDAIGOの肩をやさしく叩くAKIHIDE。GLAYへのリスペクトがびしびし伝わるVTRが流れた後、ハンドクラップの中、ついにBREAKERZのメンバーが登場した。

ライヴはのっけからBREAKERZがGLAYからの影響を受けたバンドだということが伝わるアプローチのナンバー「激情」で幕を開けた。DAIGOが「東京! ブッとべ!」と叫び、AKIHIDEのスピーディなギターリフが場内に火を点ける定番曲「NO SEX NO LIFE」では全員がステージの淵まで出て煽り、コール&レスポンス。

「<10番勝負>にようこそ! 1月からやってきましたが、今日4月29日、ファイナルです! しかも最後の対戦相手がGLAYさんです! まず、一番最初にみなさんに言っておきたいことがあります。できることなら、俺たちが先に演りたかった(笑)。こんな機会、滅多にないというか、最初で最後ぐらいな、それぐらいスゴいことだと思います。みなさんに2つ目にお伝えしたいことがあります。GLAYさんのライブを観て、DAIGO、もうだいぶノドを使っております(笑)。でも、今日はせっかくのこの機会を楽しんでいってほしいので、全員で最高の時間にしましょう! TAKUROさんもDAI語をばりばり連発してくださったので、僕も次の曲に行く前にDAI語でびしっといきたいなと思います。今日は“G L A Y”で行きましょう! “グランドファイナーレの ライヴを 熱く やっちまおうぜ!”」──DAIGO

アニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマ曲に起用された「Everlasting Luv」ではSHINPEIが力強くキャッチーなソロで沸かせ、カラフルな照明へと変わった「絶対! I LOVE YOU」ではDAIGOが「手を横に振って」とみんなにノリ方をレクチャー、AKIHIDEとSHINPEIがセンターで向かい合ってツインリードを響かせる。これまでにGRANRODEO、SKY-HI、SID、MY FIRST STORY、Trignal、超特急、倉木麻衣、VAMPS、ゴールデンボンバーとさまざまなアーティストと異種格闘技を繰り広げてきただけあって、ライヴバンドとして線が太くなり、タフになっているのが今のBREAKERZだ。「BAMBINO ~バンビーノ~」ではDAIGOの衣装と同じヴィヴィッドな赤のドレスに身を包んだダンサーがセクシーなパフォーマンスを披露。熱帯夜を背景に少年の欲望を歌ったこの曲は、DAIGOの声質に実にマッチしている。

「GLAYKERZ、楽しんでくれてますか? できることなら今後も一緒に活動したいです」と笑わせた後はメンバー紹介へ。デビュー当初からのサポートメンバー、MAKOTO、Matsuのリズム隊に続いて紹介されたSHINPEIはセンターの台の上に走り、生声で「生きててよかった!」と叫び、興奮気味。ギターを始めたキッカケが文化祭で先輩がコピーしていたGLAYの曲だったことを明かすが、テンションが上がりすぎて、うまく伝わらず、DAIGOに通訳されるほど。AKIHIDEも「GLAYさんはGLAYチルドレンを生み出した偉大な存在。僕たちの中にもGLAYさんの遺伝子が息づいていて、魂が震え出す」とクールに語ろうとするもののやはりテンションが変で噛んでいたのだった。

DAIGOは「今日は、夢じゃないか?と思うぐらいに幸せです」と感謝の言葉を述べ、ライヴが近づいてきた頃にTERUから“DAIGOくん、GLAYの曲で聴きたい曲ある?”というLINEが来て、泣きそうになったことを伝えた(ちなみに遠慮しながらリクエストしたのは「誘惑」だったとか)。そして「10番勝負で1回もやっていない曲、久しぶりに僕たちのすごく大事な曲を聴いてもらおうと思います」という言葉とともに、スケール感たっぷりの名曲「光」を披露。過去は何ひとつ無駄じゃなかったと歌う歌詞がリアルタイムであるかのように響いてきた。

後半戦にさしかかる頃には「俺たちも今日、初めて演る出来たてホヤホヤの新曲を作ってきました。俺たちのGLAYさんへの思いが詰まった曲です」とBREAKERZも新曲「GREAT AMBITIOUS」を披露。少年時代にラジオから流れてきた曲を聴いた時にグレーだった空が一瞬で青空に変わったと歌う歌詞は、まさにGLAYとの出会いや音楽が起こすマジックを思わせるナンバー。曲調も含めて、このサプライズにはHAPPY SWINGERも気持ちを揺さぶられたのではないだろうか。

この直後にリハーサルでGLAYの曲を合わせるというDAIGOのMCから「聴きたい!」というみんなのリクエストに応えて「誘惑」をワンコーラスだけ演奏する場面もありつつ、最新シングル「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」からの終盤戦は一気に加速していく。BREAKERZのライヴの名物といっていいキラーチューン「REAL LOVE」では再びダンサーが登場。センターでDAIGOがギターソロを弾くAKIHIDEの首のチェーンを引き寄せ、キスする場面に驚きの声と歓声が上がり、演劇的なアプローチで見せた後は真夏のような解放のモードへ。「灼熱」で場内にいっせいにタオルが振られ、ラストナンバー「SUMMER PARTY」では場内に爽快な風を吹かせ、オーディエンスを笑顔にさせてBREAKERZのライヴが終了した。

そして、アンコールではTERUとDAIGOが肩を組んで登場し、スペシャルセッションタイムへ。JIROのアグレッシヴなベースで幕を開けるGLAYライヴの人気曲「SHUTTER SPEEDSのテーマ」が演奏されると怒涛の大歓声。上手にTAKUROとAKIHIDE、下手にHISASHIとSHINPEI、センターにTERUとDAIGOという超レアなセッションバンドの演奏にどこを見たらいいかわからなくなるほど。DAIGOが「この曲のJIROさんのベースが聴きたかったです」と言うと、TERUが「楽しいね。対バンのセッションで、こうやってみんなが前にドーンといけるのって初めてかもしれない」とくしゃくしゃの笑顔になり、DAIGOは嬉しさのあまり、「やばいっすね」を連発。「次はBREAKERZの曲に行きましょう。今日はDAIGOくんに寄せて歌うよ」とTERUが言えばDAIGOが「TERUさん、俺、(歌わないで)歌声、聴いていていいですか?」と返し、TERUが照れまくる場面も。

人柄が伝わる両バンドならではのピースフルなムードの中、BREAKERZの代表曲のひとつ「WE GO」がお互いに熱さをぶつけあうように演奏された。そして、「10周年の記念日にはちょっと早いけど」とGLAYからBREAKERZにお祝いの花束が贈られる場面も飛び出し、TERUが「せっかく一緒にステージに立てた記念に、もう1曲だけ。さっきチラッと映像で見ましたけど」と振ると、「そうです。ちゃんとした初めてのライヴで歌わせてもらった思い出の曲」とDAIGOが答え、場内は大歓声。最後に贈られたのは後輩へのプレゼントも込めた「BELOVED」だった。シンガロングが響きわたり、<10番勝負>を締めくくるのにふさわしすぎる満ち足りたエンディング。

「BREAKERZを観てるバンドキッズたちが10年後にまた、こういうステージに立って続けていけたら素敵ですよね」とTERUが温かいメッセージを送ると、DAIGOは「大それたことかもしれないですけど、10年後もまたご一緒したいです」と伝えた。記念撮影を終えて、最後は出演者10人全員がややキツキツの状態で台の上にのぼり、「最高! うぃっしゅ!」の挨拶。最後までステージに残り、何度も何度も「ありがとうございました」と頭を下げたDAIGO。盛大な拍手に包まれた場内。終演後のスクリーンには7月12日にBREAKERZのニューシングル「夢物語」がリリースされることが告知された。

取材・文◎山本弘子
撮影◎KEIKO TANABE/達川 範一(Being)/MASA

■<BREAKERZ 10周年 10番勝負 -VS->GLAY2017.04.29@Zepp DiverCityセットリスト
【GLAY】
01.the other end of the globe
02.THE FRUSTRATED
03.FRIEDCHICKEN & BEER
04.MERMAID
05.あなたといきてゆく(※音源未収録曲)
06.グロリアス
07.SOUL LOVE
08.XYZ
09.CRAZY DANCE
10.誘惑
11.Supernova Express 2016
【BREAKERZ】
01.激情
02.NO SEX NO LIFE
03.Everlasting Luv
04.絶対! I LOVE YOU
05.BAMBINO ~バンビーノ~
06.光
07.GREAT AMBITIOUS(※新曲)
08.幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて
09.REAL LOVE
10.灼熱
11.SUMMER PARTY
【アンコールセッション】
en1.SHUTTER SPEEDSのテーマ(GLAY楽曲)
en2.WE GO(BREAKERZ楽曲)
en3.BELOVED(BREAKERZ楽曲)

最終更新:5/7(日) 20:13

BARKS