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税制上のメリットもある?「長期優良住宅」ってどんなもの?

投信1 5/7(日) 10:15配信

日本の住宅市場は、他の国々と比べて行き過ぎた「新築至上主義」だと言われています。新築でなければ売れない、中古住宅はよほど良い点がなければ空き家となってしまう可能性が高い日本の住宅市場は、世界的に見ても特異な市場です。

それは、家が新しくなければ売れない、一度誰かが住んだ家は誰も買い手がつかないので取り壊さなければならない、といった住宅の「使い捨て」にもつながり、様々な批判を受けることになります。

そんな住宅市場の改革に乗り出そうと政府は「長期優良住宅制度」を始めました。これはいい家を、修繕しながら長く住み、家の資産価値を維持するということを目的とした制度です。

そんな長期優良住宅制度について、解説をしていきます。

長期優良住宅って何?

長期優良住宅とはどういったものなのでしょうか? 

長期優良住宅は、家を建てる時から耐震性や省エネ性などを考慮した作りとして、長期的な修繕計画を作ることで、家の資産価値を高めることを目的としています。

現在の住宅市場では、新築時の購入価格と比較すると売却時には半値以下となってしまうような状態です。

長期優良住宅に認定された住宅は、修繕計画を正しく実行することで、家の状態が良い状態で中古住宅市場に供給されることになります。中古住宅として、家の資産価値を向上させることで、何世代にも渡って人が住める家を目指しています。

長期優良住宅と普通の住宅はどう違う?

では、長期優良住宅と普通の住宅は具体的にどう違うのでしょうか? 

長期優良住宅は、自治体からの認定を受ける必要があります。そのために、新築時に申請を行います。この申請は、通常、住宅建築会社が認定を受ける機関へ委託し、自治体からの長期優良住宅の認定証の交付を受けるという代理申請の形態をとっていますので、長期優良住宅の物件を探したいと思っている人は、不動産屋に言えば、建売物件などを紹介してもらえます。

では、具体的にどのようなことを長期優良住宅として申請するのでしょうか? 

 具体的な長期優良住宅の認定を受ける項目

ここでは、戸建住宅に関する認定に必要な項目についてあげていきます。

劣化対策
長期優良住宅という名称からも分かるように、住宅を長持ちさせるための措置が取られているかを申請します。具体的には、床下が点検できるような構造になっているか、天井裏が入れるようになっているかを審査します。建てた後の保守性の良さを確認します。

耐震性
東日本大震災が起きて、耐震については、通常の住宅でも建築申請時には見られる項目ですが、長期優良住宅でも同じです。長く住むためには災害に強い家でなくてはなりません。

維持管理、更新の容易性
下水配管などは年数が経ては汚れが詰まる等の劣化が生じてきます。その場合に、バイパス配管などで配管の入れ替えが容易に行えるかなどを確認します。消耗する家の部分は随時更新し、家を長持ちさせるという観点からです。

省エネルギー性
住宅の断熱材など、省エネルギーによる項目もあります。これは通常の家にも当てはまります。

維持保全計画
ここが長期優良住宅と通常の住宅との大きな違いです。

新築時に、長期優良住宅は点検や整備内容の周期を保全計画として自治体に提出します。これにより、何年後にどういったことを行わなければならないという項目が、家主の責任で計画を実行されなければなりません。

居住面積
戸建住宅、マンションで一定以上の居住面積が必要となります。狭すぎる物件は、長期優良住宅の認定自体を受けることができません。これは、家を資産と考えた場合に、あまりの狭小住宅はその資産価値に影響するとの理由からです。

 マンションも長期優良住宅の申請ができるの? 

マンションでも、同じように申請を行うことにより、長期優良住宅の認定をうけることが可能となります。マンションは共有部分の整備はマンション管理組合が行っていますが、マンション内部の修繕は家主が行わなければなりません。マンションの部屋を長持ちさせるために、長期優良住宅の認定を受けるということもできます。

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最終更新:5/7(日) 10:15

投信1