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ツアーは一服、個人客急増 北海道新幹線2年目の函館宿泊 ネット予約好調

北海道新聞 5/7(日) 7:10配信

変わる客層、ホテル改修も

 【函館】昨春の北海道新幹線開業後、2年目となる本格的な観光シーズンを迎えた函館のホテル業界で、宿泊客の動向に異変が起きている。今年のゴールデンウイークも満室の施設が続出しているが、昨年の開業ブームが落ち着き、旅行会社のツアー客が減る半面、ネット予約などを使う個人客が急増。こうした個人客のニーズに合わせたホテルの開業や改修も相次いでいる。

ようこそ四季島 登別駅沸く

 「旅行商品用に旅行会社に提供した部屋が売れず、多い社では半分も返ってきた」。函館のベイエリアにある「ラビスタ函館ベイ」(350室)の村田健宏支配人は、今年と昨年の大型連休の違いを実感する。

 旅行大手の日本旅行(東京)も、連休向けに新幹線往復切符と宿がセットの商品を昨年と同数用意したが、成約は首都圏発、東北発とも3割減で「開業の勢いが収まった」(同社)。函館ホテル旅館協同組合(40施設)の遠藤浩司理事長も「今年の連休は満室になるまで時間がかかったホテルが多かった」と話す。

 これに対し、伸びているのが個人客だ。旅行商品の伸び悩みを受け、多くのホテルが宿泊予約サイトでの募集枠を広げた結果、楽天(東京)のサイトを使った函館周辺の宿泊予約数(3月1日時点)は前年同期比58%増に急伸。伸び率は沖縄県中部に次ぐ全国2位で、予約の3割を道内客が占めるなど変化も出ている。

 背景には、予約にネットを使う国内の個人客や外国人客の増加などがあるとみられ、関係者も徐々に対応に乗り出している。

 「少人数から大勢の家族連れまで、あらゆる層を取り込む」。4月27日に「ホテルパコ函館別亭」(185室)を開業したリオ&パコホテルズ(札幌)の東雲勝幸社長が力を込める。

 ホテルは稼働率が低かったコンドミニアムを改修し、隣り合う「ホテルパコ函館」(160室)との共同玄関を整備。さまざまなタイプの部屋を売りに個人客を呼び込みたい考えだ。

北海道新聞

最終更新:5/7(日) 7:10

北海道新聞