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海外投資家にはオイシイとこ取りだった「人民元の定期預金金利」 動き出した中国政府…引き揚げは速やかに。

マネーの達人 5/7(日) 6:29配信

高金利だった人民元の預金金利

今から約5年前の2011年7月から2012年6月まで人民元の預金金利は2008年の世界同時株安以来もっとも高い水準にあった。

中国本土の中国銀行で定期預金を組むと以下のようになっていた。

・ 1年定期 3.50%
・ 3年定期 5.00%
・ 5年定期 5.50%

5年定期を組めば満期までに27.5%の金利を得ることができた。

同時に当時は1米ドル=76円から82円程度を行き来する歴史上最高水準の円高の時期だった。日本円と人民元の為替レートにすると1元=12円から13円だった。

現在の人民元の定期預金金利は1年定期で1.75%、3年定期及び5年定期で2.75%である。5年定期は3年定期に統合されてしまって今はもうない。

そして日本円、人民元の為替レートは現在1元=約16円(※1)である。(※1:2017年4月上旬のレート)

なぜ金利が高かったのか

当時中国国内ではインフレが急速に進んでいたからである。中国の中央銀行である中国人民銀行は物価の上昇を抑えるために段階的に政策金利を引き上げていた。

上述の金利に至るまでは2か月に一度金利が上っていた記憶がある。預金金利が高くても目の前の物価がどんどん上がっている状況では人は一刻も早くお金を使おうとする。

自分の欲しい商品が近い将来値上がりするなら今買っておいた方が良いからだ。皆がそう思ってどんどん買い物をするわけだから、需要と供給の関係で商品の価格はどんどん高くなってゆく。

■多少のインフレは景気に良い効果があるが…

行き過ぎると庶民、特に低所得者層の生活は苦しくなる。中国は貧富の差が激しいので物価が急激に高くなると貧困層は食べ物さえも手に入れるのが困難になってしまう。

さすがに多くの人が食べられない状態になると犯罪が増えたり、暴動が起きたりするのでインフレはある程度のところで抑えなければならない。

■中国人民銀行は金利を引き上げていた

物価の上昇率よりも定期預金の金利の方が高ければ預金する人も増えるし、何よりお金を借りて投資したり買い物したりする人が減るので物価上昇が落ち着くのである。

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最終更新:5/7(日) 6:29

マネーの達人