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「上海モーターショー」に見る次のクルマのトレンド SUVの先はPHVクロスオーバー?

乗りものニュース 5/7(日) 7:11配信

「上海モーターショー」、右も左もSUV?

 中国・上海市にて、2017年4月19日(水)より10日間の日程で「上海モーターショー」が開催されました。その中国の自動車市場は、年間販売台数2800万台を誇るいまや世界一の市場です。現地の中国ブランドだけでなく、欧米や日本など世界中の自動車メーカーが参戦して、日夜厳しいシェア争いが繰り広げられています。そんな上海の「モーターショー」を通じて、日本にも関係のありそうなトレンドを探ってみたいと思います。

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SUVブームはあいかわらず、その中で見えたトレンドは?

 今回の「上海モーターショー」で世界初披露のクルマを、ざっと紹介してみましょう。

 中国で人気の高いフォルクスワーゲンとアウディは、それぞれ「I.D.CROZZ」と「e-tron スポーツバックコンセプト」を世界初披露しました。どちらもEV(電気自動車)で、SUVはSUVでも、クーペのような流麗なシルエットのクロスオーバーです。メルセデスベンツは「コンセプトAセダン」。BMWは「5シリーズ・ロングホイールベース」。シトロエンは「C5エアクロス」というSUVでした。

 続いて日本ブランドの、世界初披露の名前を並べてみましょう。レクサスが「NX」のマイナーチェンジモデル。ホンダが「CR-Vハイブリッド」と「アキュラTLX-Lプロトタイプ」。トヨタが「C-HR」と「カムリ」を題材にしたデザインコンセプト。スズキが「SX4 S-CROSS」のマイナーチェンジ版。日産は世界初ではなく中国初の「キックス」というコンパクトSUVを発表しています。つまりメルセデスベンツとBMW以外は、SUVだらけでした。

 ちなみに、中国資本による中国ブランドの展示を見て回っても、ステージの一番目立つところには、だいたいSUVが飾られています。中国の指導者御用達という超高級ブランド「紅旗」もSUVコンセプトです。

なぜ中国市場は猫も杓子もSUVなのか

「中国人は、最近になってようやくクルマを買えるようになって、最初はセダンを買いました。そして、そろそろ2台目に乗り換えるという人が増えており、そうした人はセダンではないクルマを求めています。ひとりっ子政策が長かったため、ミニバンを個人用に使うという意識はありません。ですから、今はSUVに興味があるのです」と、ディーラーの中国人販売員は話します。確かな数字の裏付けはありませんが、販売の現場で感じる空気がそういうものなのでしょう。

 SUVといっても、荒れ地をタフに走るクロスカントリー風から、舗装路中心の背の低いクロスオーバーまで、内容には差があります。

 これまでの中国のショーでは、室内の広さに有利な、スクエアで大きなSUVが目立ってきましたが、今回は背の低いクロスオーバーが目立っているように感じます。なんといっても、中国で絶大な人気を誇るフォルクスワーゲンとアウディが、どちらもクロスオーバーです。

 また、中国の若い世代を狙ったスポーティさを押し出すクルマも数多く見受けられました。実用的でタフということよりも、若々しくてスタイリッシュなものが求められているようです。

 そうしたニーズにクロスオーバーは、まさにぴったり。このクロスオーバーのトレンドが中国だけでなく、日本含め世界中に広がっていく可能性もあるのではないでしょうか。

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最終更新:5/7(日) 10:06

乗りものニュース