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住民が守る冷泉「ポンネ湯」存続に光 SNSで利用増加 北海道・岩見沢

北海道新聞 5/7(日) 7:10配信

タンクで持ち帰り家の浴槽で使用 硫黄含む塩化物冷鉱泉

 【岩見沢】岩見沢市栗沢町万字地区の住民が管理する冷泉「ポンネ湯」が、運営費不足で休止の危機に陥りながらも、インターネットを活用したPRなどが実って利用者が増え始めている。住民たちは「地域の宝。これからも冷泉を提供し続けたい」と、新しいファンの定着を願っている。

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 岩見沢中心部から車で約20分の道道夕張岩見沢線沿い。約4キロ離れた道有林で湧く水をパイプで小屋まで引いている。1991年から利用が始まった。取水設備のみだが、パイプからこんこんと冷泉が流れ出す。利用者はタンクに入れて持ち帰り、家の浴槽で温めて使う。

 住民でつくる「万字ポンネベツ冷泉利用組合」が管理し、無人の小屋にポストを設けて、利用者の気持ちに応じた「協力金」を集める。道立衛生研究所によると、硫黄を含む塩化物冷鉱泉で、アトピー性皮膚炎や筋肉痛などに効く。近くに住む金井広子さん(69)は「乾燥肌もツルツルになる」と話す。

 ただ、万字地区の過疎化は著しく、地域外からの利用者も年々減少。パイプの交換や小屋の修繕などで年間約10万円が必要だが、一時は利用者が月2~3人、協力金も年1万円台に減った。冷泉利用組合の早川建一組合長(72)は「組合内で休止の話が何度も出た」と打ち明ける。

 こうした現状を知った岩見沢観光協会は昨年度、泉質分析などの費用約20万円を拠出して支援に乗り出した。市の地域おこし協力隊員らは会員制交流サイト(SNS)などで情報発信。住民らもパンフレットや小屋の新たな看板を作った。その結果、訪問者は月に20人ほどに増え、協力金は昨年1年間で15万円に上り、存続の道筋が見えてきた。

北海道新聞

最終更新:5/7(日) 7:10

北海道新聞