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体と心によい睡眠とは?早寝早起きのススメ

5/7(日) 14:00配信

ベネッセ 教育情報サイト

ゲームなどに夢中になって、夜更かしをしてしまう子どもに手を焼いているご家庭もあるかと思います。しかし、子どもの睡眠不足は、保護者自身の睡眠時間が少なく、睡眠を軽視する傾向にあることにも問題があるのではないかという指摘もあります。そこで、子どものよりよい睡眠について研究をしている江戸川大学の福田一彦教授に伺いました。

日本人の睡眠時間は、世界一短い!?

お子さまの睡眠時間はどれくらいでしょうか。保護者のかたは、毎日何時間寝ているでしょうか。各種の調査結果から、日本人の睡眠時間はとても短いことがわかっています。たとえば、OECD(経済協力開発機構)が2011(平成23)年に15~64歳を対象に行った国際比較調査では、日本人は男性7時間52分、女性7時間36分で、調査国中下から2番目でした。NHKの国民生活時間調査(2010<平成22>年)では、平日の平均睡眠時間は7時間14分。調査を始めた1960(昭和35)年と比較すると1時間ほど減っていました。他の国と比べると、日本人全体が極端な夜更かしなのです。

生物には生物時計(生体時計・体内時計ともいいます)が組み込まれていて、おおよそ24時間の周期で、活動と休息のリズムが繰り返されています。人間の場合、朝、太陽の光が目から入ることで、生物時計の時刻合わせが行われ、日中は活動し、夜自然と眠くなるリズムが刻まれています。地球の自転による24時間周期の昼夜の変化に適応するように、地球上の生き物は長い時間をかけて進化してきました。ですから、そのリズムに逆らうようにして睡眠が乱れると、さまざまな不調が起こるのです。

寝不足分を補うために昼寝をすればよいかというと、そういうわけではありません。生物リズムを崩すことになり、昼寝をした夜は、なかなか寝付けなくなり、結局、翌朝に起きられず、また昼寝をする……という悪循環に陥りがちです。
また、睡眠時間が、短すぎるだけでなく、長すぎても問題を引き起こします。頭がぼーっとしたり、体がだるくなったり。睡眠時間が短すぎる場合と同様に、生活習慣病のリスクが高くなるという研究報告もあるほどなのです。

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