ここから本文です

アリババCEO「これからの30年、世界は今より悪くなる」

5/7(日) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「多くの痛みを味わう覚悟を決めなくてはならない」

中国のEC大手アリババの創業者、ジャック・マー(Jack Ma)氏は、世界に向けて厳しい忠告をした。

ブルームバーグの報道によると、マー氏は中国で開かれた会議で「これからの30年、世界は今より悪くなるだろう」と述べた。「今後30年の間に社会で起きる衝突は、あらゆる産業や生活に影響を与えるだろう」

マー氏の不吉な予言は、自動化によって社会に課せられる潜在的な脅威を指している。今後数十年でロボティクスや人口知能(AI)、高度な製造技術が台頭し、労働力が一層あぶれることへの不安が高まっている。

社会の自動化によって消失した雇用は、同時に生まれる新しい雇用で代替されるとする意見はある。しかし、その一方で、適切に対応されなければ、社会と経済は大きな不安と痛みを伴うだろうとする悲観論が聞かれる。

世界経済フォーラムは、主要先進国と新興国の15カ国で2020年までに500万人以上の雇用が失われると予測している。またシティバンクは、自動化が格差を広げ、アメリカの雇用の47%と中国の雇用の77%が失われるリスクがあると警告している。

報告書は、「所得の高い、あるいは所得が急増している都市部では、容易に自動化される職種は多くない。また、自動化が進むにつれ、所得の高い上位1%の層と残りの99%の層の経済格差が拡大する可能性がある」と指摘した。

マー氏は「機械を労働力の代替とするのではなく、人間ができないことだけをさせるべきだ。そうしなければ、機械と人間のパートナー関係を維持できない」と語った。

マー氏はまた、リベラルな世界秩序に対するもう一つの大きな脅威であるポピュリズムについて積極的に発言している。 2月には、グローバリズムからの撤退が世界中で深刻な紛争さらには武力紛争を引き起こす可能性があると警告した。

「貿易が終われば、戦争が始まる。貿易が人々のコミュニケーションに役立つことを積極的に証明しなければならない。そのためにフェアトレードや透明性の高い貿易、包括的貿易が必要だ」

アリババの最新株価はこちら。

[原文:ALIBABA'S JACK MA: 'In the next 30 years, the world will see much more pain than happiness']

(翻訳:小池祐里佳)