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「みなと体験学習施設」改修進む 旧八戸測候所

デーリー東北新聞社 5/7(日) 10:01配信

 青森県八戸市が旧八戸測候所(同市湊町)の土地と建物を活用して整備する「(仮称)みなと体験学習施設」の改修工事が進んでいる。湊地域の歴史・文化や東日本大震災の津波被害を伝える学習の場とし、災害時には防災機能を備えた一時避難の施設になる。本年度は展示関係の整備や外構工事などを手掛け、2019年夏までの開館を目指す。

 市公園緑地課によると、館鼻公園に隣接する測候所は07年10月に無人化となり役目を終えた。その後、住民から地域活性化に向けた利活用の要望があり、市が国から土地と建物を取得。震災を機に、防災拠点の機能も併せることになった。

 当初は17年の開設予定だったが、15年度に見込んだ国の社会資本整備総合交付金の配分が見送られ、事業が1年ほど中断。後に改修工事の一部に交付金が入ったものの、市はこれ以上の配分は難しいと判断し、工期を延ばして市単独事業として整備を進めている。

 建物は2階建てで、延べ床面積約840平方メートル。1階は震災被害や復興までの歩みを記録した防災展示、多目的室などを整備し、2階は湊地域の歴史・文化を紹介するコーナーや軽飲食スペースを設ける。

 屋上は海に近い景色を満喫できるオープンテラスとし、バリアフリー対応としてエレベーターを新設。総事業費は取得費を含め、約6億6千万円を見込む。

 14年度の実施設計で内部のイメージは決定。災害時には一時避難所となることから、十分なスペースが確保できるよう映像やパネルの展示が中心になる。2階には幅14メートル、高さ2メートルの大型スクリーンを設置予定。災害に備え、飲料水や非常食、毛布などを備蓄する。

 同課は「地域の魅力を再発見し、震災の記憶を後世に伝える内容になる。広く市民に親しまれる施設を目指したい」としている。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/7(日) 10:01

デーリー東北新聞社