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摂津が今季ホークス初完投 工藤監督「勝ちがつくようにしたかった」復活願い辛抱の続投 収穫1敗

5/7(日) 7:14配信

西日本スポーツ

■連勝5でストップ

 工藤ホークスが意義ある1敗を喫した。一発攻勢が止まって、連勝も「5」でストップしたが、収穫は先発の摂津正投手(34)が一人で最後まで投げきったこと。これが今季のチーム初完投だった。工藤公康監督(54)は背番号「50」の復活へ、何とか白星をつけたかったことを明言。途中から立ち直っての121球は摂津だけでなく、長丁場を戦うチームにとっても大きなものとなった。

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■自身は2年ぶり

 左翼からの強風がバックネットで跳ね返り、マウンド上は向かい風だった。6回を終えて97球。7回終了時は108球。ビハインドは3点。ベンチは、なお摂津にマウンドをゆだねた。連打で招いた1死一、二塁を切り抜けた8回。サングラスの奥の大きな目で、工藤監督は見つめていた。反撃ならず、121球の今季チーム初完投で黒星。「逆転すればリリーフを入れて、アイツに勝ちがつくようにしたかったけど」。任せた思いを端的に示した。

 今季3度目の先発マウンド。序盤は逆球になったり、高めに浮いたりと制球に苦心した。2回は自らの犠打野選が絡み、1死二、三塁のピンチ。ここで田村にカウント2ボールから「ちょっと甘く入った」というカーブを中前へ落とされ、2点を先制された。4回は元チームメートの先頭猪本に許した二塁打から、セーフティースクイズで失点。5回は鈴木にカーブを右翼席へ運ばれた。

 「勝ちがつく可能性があるのは続投。その中でいいものもあった」。工藤監督が振り返ったように、摂津は被弾後、9人連続斬りを演じる。「5回以降はリズムよく投げていた」と目には映った。「ああいう形が初回からできるように。相手も狙いを絞れないし、ストライク先行でいけば、相手は打つしかなくなる」

 今季過去2試合の投球回は4、3。そこから“飛躍”した形だ。完投は2015年8月6日の日本ハム戦で、9回1失点の白星を挙げて以来2年ぶり。8イニングも、球数120以上もその試合以来だった。

 「辛抱するよ、今日は」。工藤監督は試合前、こう言い切っていた。「どこかで点を取れる状況ができつつある」と、全て逆転で5連勝中だった打線の手応えもあった。和田、武田を故障で欠く中で巡ってきた登板が実らず、じくじたる思いを重ねる34歳に、契機をと願っていた。3戦未勝利で2敗目となった摂津は「投げさせてくれたのに応えられず、申し訳ない」と唇をかむ。完投の話題には「いや…」とかぶりを振って「明日勝って(カード)勝ち越してくれれば」とチームの勝利だけを願った。

■対ロッテ初黒星

 開幕からの対ロッテ7連勝もストップ。土曜日5連敗で、首位楽天とのゲーム差は3・5に広がった。一方で摂津の展望が開けたのは事実。次週の週末カードは2連戦のため先発の枚数を1人減らせるが、工藤監督は摂津の次回について「そこはまた考えます」と含みを持たせ、佐藤投手コーチも「次に期待だな」と言った。この完投が、今後意味を持ってくる。

=2017/05/07付 西日本スポーツ=

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