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【WEC】ホセ・マリア・ロペス インタビュー:FEモナコも欠場の可能性。「最優先はル・マンを万全に迎えること」

5/7(日) 17:26配信

motorsport.com 日本版

 WEC(世界耐久選手権)第2戦スパ6時間レース。7号車トヨタTS050ハイブリッドの一員であるホセ・マリア・ロペスは、開幕戦シルバーストンでのクラッシュの影響で欠場。しかし、スパ・フランコルシャンに元気な姿を見せた。

【写真】WEC開幕戦シルバーストンで大クラッシュ。大破したマシンをピットへ運ぶロペス

 そのロペスが、motorsport.comの取材に応えた。

ーーシルバーストンの事故の後遺症が癒されないのでスパは休みですね。残念ですね。

「とても残念です。本来ならクルマに飛び乗ってチームメイトと一緒に戦いたいのですが、今は身体の調子をル・マンに向けて万全にすることが第一です。チームにとってル・マンでの勝利が次第の目標ですから。もしここスパでレースをして、それで傷が痛むようなことがあれば元も子もありません。そうすると治療時間はさらに伸びるでしょう。それを避けるにはスパを休むしかありませんでした。ル・マンの前にはテストがかなりあるので、ここで休んでも余り多くを失うことはないと思います」

ーーここのレースを走れないと分かったのはいつですか?

「今週の水曜日の夜までドクターの判断を待っていたんだが、そこでレースに出走しない方がいいとドクターの判断が下りました。水曜日の夜にドクターにあって最終的な検査をしましたが、まだ脊椎がレースに耐えられる状態ではないという判断が下されたんです」

ーーシルバーストンでは事故で十分には走れませんでした。レースを経験できなかった様なものです。

「レースが出来なかったことが問題じゃなくて、問題はシルバーストンの状況がどういったものか分からなかったということです。状況が分からなかったのでどうリアクションしていいか分からなかった。でも、どんな経験も重要で、シルバーストンでの経験は少なかったけど役に立ちます。クルマがどういう動きをするか、耐久レースでは経験がないので、それが分かりました。チームは僕のことを信用してくれていて、それでスパに連れてきてくれました」

ーーしかし、ドクターの判断で走らないように勧められた?

「脊椎の傷が完治していない様なので、ここでは走りません。次は今月末のル・マン前のテストで走りますけど、それまでに体調を100%の状態にしておかなければいけません」

ーーということは、今月末のテストまで傷を治す時間はたっぷりとある。

「十分にあると思います。クルマに乗ったらすぐに全開で走れるようにしておきたいので。ル・マンは肉体的に非常にきついと聞いていますから。でも、混雑したコースでどう運転するかといった経験は、実際に走らないと出来ないので、テストではそうした状況や夜の走行を、100%の状態で実行出来るようにしたい」

ーーWEC以外にもフォーミュラEのレースをやっていますね? ル・マンの前にモナコのレースがありますが、参加するのですか?

「モナコのフォーミュラEまでにはまだ15日あるので、可能な限り体調を整えるフィットネスをやります。それで最終的にドクターに判断してもらい、レースが出来るとなれば出走するし、駄目ならレースには出ない。無理をしてレースを走って体調が悪くなったのでは元も子もないです。プライオリティはル・マンですから」

ーーフォーミュラEはレース距離が短いが、レース距離の問題ではない?

「もちろんフォーミュラEの方がLMP1に比べてGのかかり方が少ないです。LMP1は身体に非常に厳しいし、もし事故があった時にも衝撃はフォーミュラEの比ではないと思います。だからLMP1をドライブ出来なくても、フォーミュラEは運転出来ると思います。しかし、何と言ってもプライオリティはル・マンだから、ル・マンに支障が出るようならモナコのフォーミュラEは走りません」

ーー現時点ではモナコのフォーミュラEも未定ということですね?

「このスパのレースを休んだのは傷を治すため。それなのにモナコを走って傷を悪くするなんてことは出来ないです。僕は自分ではレースが出来ると判断しても、ドクターの最終的な判断に任せるつもりです」

赤井邦彦