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【WEC】トヨタ村田氏「7号車は2回も大きなハンデを受けた……切ないレースだった」/第2戦スパ決勝

motorsport.com 日本版 5/7(日) 18:53配信

 WEC(世界耐久選手権)第2戦のスパ6時間レース決勝。8号車トヨタTS050ハイブリッドが開幕2連勝を果たし、7号車TS050も2位……トヨタ勢が圧倒的な強さを見せ、1-2フィニッシュを果たした。しかし、トヨタのパワーユニット開発総責任者である村田久武は、「切ないレースだった」と語る。

【動画】WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース:決勝ハイライト

「7号車がすごいハンディキャップを2回も受けて、それまでに築いたリードを全部チャラにされて、最後盛り返してきた……そこから先は言えないですけど、僕は悲しかったです。泣きそうだった」

 そう村田はレース後に語った。レースの最終盤、7号車TS050ハイブリッドは小林可夢偉のドライブで、前を行く8号車を追いに追った。しかし、その追撃は及ばず。レース後に小林可夢偉は、「これで勝てなかったのは運がなかっただけのことです。全力で追い上げ、レースの最後にはセバスチャン(ブエミ)の直後まで追いつきましたが、チームの1-2体制でファイナルラップを迎えることを優先し、リスキーな追い上げは止めました」とコメントしている。

「これもレースと言えばレースですが……流れだなんていう言葉は、僕は信じない。それは、自分で引き寄せるものです。流れだなんて言っていたら、レースは勝てないですから」

 そう村田は7号車のレースについて振り返った。また今回の7号車は、セッティングがバッチリ決まっていたと言う。

「今回は7号車がすごく決まっていた。8号車もそれに合わせて少し変えたんですけど、身体が慣れてしまっていますから。7号車と8号車の差は、セクター2だけだったんです。急にセクター2だけ速くなっても、身体がついていきません。だから、今日は元に戻したんです。まぁ、仕方ないですね」

 また今回のレースでトヨタは、3台目のマシンとして9号車を走らせた。9号車は、7号車や8号車がハイダウンフォースで走ったのとは違い、ローダウンフォース仕様でレースに臨んだ。村田は言う。

「9号車はタイヤが合わなかったですね。レース終盤、温度が下がってきたら、セブ(ブエミ)などもタイムを出してきましたから……ポテンシャルを出し切れていなかったんですね。それ以外にもいっぱい理由があるんですけど、まぁル・マンを楽しみにしててください」

 ライバルであるポルシェ勢は今回のレースをローダウンフォース仕様のマシンで走った。その印象について訊かれた村田は、次のように語った。

「セクター2のタイムは(7号車や8号車と)揃ってますから、ダウンフォースは結構あるんでしょうね。でも、トヨタとポルシェのローダウンフォース仕様が同じだとは限らないですから」

 いよいよ次戦はル・マン24時間レース。トヨタには悲願の初優勝がかかっている。2連勝で大一番を迎えるトヨタは、今年ことその大目標を成し遂げることができるだろうか?

取材:赤井邦彦

最終更新:5/7(日) 18:53

motorsport.com 日本版