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グラウジーズ、三遠に快勝 プレーオフは仙台と対戦

北日本新聞 5/7(日) 15:59配信

 バスケットボール男子Bリーグ1部で中地区5位の富山グラウジーズは7日、愛知県の豊橋市総合体育館で同地区2位の三遠ネオフェニックスとのレギュラーシーズン最終戦に臨み、79-62で快勝した。通算成績は18勝42敗。

 同日の試合で秋田がA東京に敗れたため順位が入れ替わり、富山はリーグ全18チーム中15位でレギュラーシーズンを終えた。B1残留プレーオフ(PO)1回戦は仙台と対戦する。

 試合は始終富山のペースで、第1クオーターはスタメン5人全員が得点し、10点のリードを奪った。第2クオーターはピットマンがゴール下の要となり、43-31で前半を終えた。

 後半も富山の流れは変わらなかった。第3クオーターは宇都やウィラードらがリバウンドを奪い、高い確率でシュートを決めて18得点。最終クオーターもピットマンがゴール下で気迫のこもったプレーを見せた。宇都やウィラードもフリースローを確実に沈めて最大22点のリードを奪い、大差をつけた。

■「次につながる」と手応え

 レギュラーシーズン最終戦を前に、富山のB1残留プレーオフ(PO)出場は決まっていた。だが、選手は「勝って終わること」だけを考え、中地区2位の三遠から白星をもぎ取った。ボブ・ナッシュヘッドコーチは「良いパスを良いタイミングで供給していた」と評価。「POは生きるか死ぬかの戦いになる。チームを信頼して臨む」とB1残留への覚悟をにじませた。

 選手は最後まで全身に集中力をみなぎらせて戦った。4月23日の対戦では終盤に逆転を許し、シュート成功率は37・3%だったが、最終戦は55・2%。5人が2桁得点し、ゾーンディフェンスを多用した守備も機能した。PO出場の4チーム中、最終戦を勝利したのは富山だけ。選手たちは「次につながる」と手応えを口にした。

 残留POは、リーグ全18チーム中通算勝率の低い15位以下の4チームがトーナメントで争う。B2降格は最大3チーム。1回戦は2戦先勝方式で敗れた2チームがB2に自動降格し、2回戦の勝利チームが残留、敗れればB2の3位チームとの入れ替え戦に回る。

 富山の1回戦の相手はリーグ全18チーム中最下位の仙台89ERSだ。シーズンの対戦成績は1勝1敗。1試合目は僅差で逆転負けしたが、2試合目は24点差の圧勝だった。3月以来の顔合わせとなるものの、会場は富山市総合体育館で、ブースターの後押しがあるホーム開催は大きなアドバンテージとなる。

 最終戦で18得点12リバウンドと活躍したウィラードは「これまでの対戦成績に関係なく、今季で一番大切な試合として臨む」、14得点9リバウンドでチームを勢いづけた宇都は「ファンの皆さんと自分たちが力を合わせればB2に落ちるはずがない」と力強く言い切った。

■総括 序盤の14連敗響く

 Bリーグ元年、1部の富山はレギュラーシーズンを中地区5位で終えた。リーグ全18チーム中15位で、後半に巻き返したものの、序盤の連敗が最後まで足を引っ張り、B1残留プレーオフ(PO)を回避できなかった。

 9月のホーム開幕戦では、4501人のブースターを前に華々しく白星を飾った。だが、その後は主力選手のけがや日本国籍取得選手の不在などで、11月20日の横浜戦まで14連敗を喫した。

 Bリーグはクオーターごとに外国人選手の出場人数を制限している。上位チームには日本国籍を取得した海外出身選手がいるが、富山にはいない。外国人選手が1人しか出場できない時間帯に、富山は体格差で苦しんだ。さらに開幕戦で21得点を挙げるなど活躍していたヴァイニーが、けがで3戦目から11月末まで欠場したことも痛手となった。

 12月以降、チームの調子は徐々に上向いた。全60試合のうち前半は5勝25敗で、後半は13勝17敗。ヴァイニーが復帰し、ピットマンや小原といった大型選手が加入したことで攻撃に幅が生まれた。日本人選手が上位チームとの対戦に慣れ、プレーの質が向上したことも理由の一つだろう。

 ブースターの声援も確実に選手の力となった。富山市総合体育館でのホーム最終戦に集まったブースターは5545人で、クラブ史上最多。三遠とのシーズン最終戦は敵地にもかかわらず、富山のブースターの声援は敵のフリースロー時などに地鳴りのように響き、選手を後押しした。

 持ち味の「堅守速攻」でPOを勝ち抜き、来季も再び1部のチームとしてコートに立つ姿を見せてほしい。(社会部・田辺泉季)
 

北日本新聞社

最終更新:5/8(月) 23:59

北日本新聞