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家庭医専門医へ珠洲で奮闘 医科大・山崎助教、地域の「何でも屋」目指す

5/7(日) 1:42配信

北國新聞社

 子どもの発熱からぎっくり腰、がんの緩和ケアまで、地域医療の最前線で何でもこなす「家庭医専門医」の資格取得を目指し、4月から珠洲市総合病院で奮闘する医師がいる。金沢医科大助教の山崎愛大(なるひろ)さん(37)で、同大が設けた育成コースに進む第1号となった。小児科を皮切りに幅広い経験を積む予定で「専門家より『何でも屋さん』になりたい」と意気込んでいる。

 家庭医専門医は、発熱、腹痛、軽いけがなど身近な体の不調に対して真っ先に相談に乗り、総合的な医療に当たる。患者が訴える症状の中に、重大な病気が潜んでいないか見極める眼力が求められる。

 大阪府岸和田市出身の山崎さんは、神戸大大学院で分子生物学を学び、新薬を作る研究に打ち込んでいたが、「医学を目の前にいる人々に還元したい」と一念発起し、研究者から医師に転じる決意を固めた。

 2009年4月に金沢医科大に入学し、卒業して金沢医科大病院で2年間の初期研修を受けた。その後、同大が14年に公立穴水総合病院(穴水町)内に設けた家庭医専門医の育成コース「能登北部総合診療後期研修プログラム」を大学教職員として初めて選択し、今年4月から家庭医専門医への第一歩を踏み出した。

 今年度はプログラムに沿って6月まで小児科、7~12月は内科、来年1~3月は救急を担当する。その後は公立穴水総合病院で1年半、総合診療の研修を受けることで、家庭医専門医の資格を得る。

 大都市での勤務を望む医師が多い中、あえて過疎化、高齢化が進む地域で前線に立ちたいと望む山崎さんは「高齢化が進む地域では今後、幅広い総合診療が必要になる。奥能登でしっかりと学びたい」と抱負を語る。

 金沢医科大の神田享勉(つぎやす)学長は「地域医療を支える後進たちの良いモデルになる」と期待している。

北國新聞社

最終更新:5/7(日) 1:42
北國新聞社