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GW明けに増加する五月病、症状や対処法は?

リセマム 5/8(月) 9:15配信

 ゴールデンウィークが終わり、日常生活が戻ってきた。この時期、身体や心の不調を訴える人も少なくない。新年度が始まるとよく耳にする「五月病」とは、どんな病気なのか、患ったときにはどうすればよいのかを、産業医の稲葉秀子先生に聞いた。

医師に聞いた五月病の症状や対処法

--この時期話題となる「五月病」とはどんな症状でしょうか?

 日本では4月が学校の新年度になるため、学生や新社会人は新しい環境に入ることになります。最初は期待や希望があり、その環境の変化に適応しようと頑張れるのですが、その緊張状態が1か月も続くと、5月のゴールデンウィークの休みで今までの精神的疲れがどっと出てきて、最初もっていた目標も見い出せなくなり、無気力状態に陥ってしまうのが代表的な症状です。

 五月病は病名ではなく、新しい環境に適応できないことに起因する身体的および精神的な症状の総称で、医学用語ではありません。医師からは「適応障害」と診断されることが多いです。

--どんな人がかかりやすいでしょうか?

 一般的には内気で几帳面な性格の人、完璧主義の人や理想の高い人が患いやすいと言われています。しかし、最近はストレスに弱い人が増えてきているだけでなく、ストレスの原因自体が多様化してきているので、誰でもなり得ると考えていたほうがいいと思います。

--家族が気が付いてあげるためのポイントや、兆候が見えたときの対応について教えてください。

 本人の気持ちの変化としては、憂鬱感、不安感、イライラ感と焦りがあり、思考力が落ちてネガティブ思考に陥りやすい。今まで興味があったものにも興味がわかなくなり、無気力状態になり、何をやっても楽しくない。人に関わることが億劫になる。などがあります。また、動悸や頭痛めまい、腹痛などの身体反応が出る場合もあります。

 生活の変化として食欲低下、寝付きが悪くなり夜覚醒してしまうことがあり、寝不足になります。

 連休明けの体調不良はどんな人にも起こるものですし、新しい環境に慣れるには数か月かかる場合もあるので、五月病を発症しているかどうかの判断は難しいことが多いです。が、5月の休み明けに朝起きられなくなったり、遅刻や欠席が続く場合は、五月病を発生している可能性は高いと思われます。

 周囲からは怠けているように見られるため「頑張りなさい」「気合いが足りない」という言葉を掛けられることがありますが、五月病を発症している人には、さらにプレッシャーを掛けてしまうことになり症状が悪化していきます。

 症状が増悪していったり、数か月以上継続する場合は、心療内科や精神科を受診することをお勧めします。

--学校を休みたがったときには、どうしたらよいでしょうか?

 休ませるか否かについては、いろいろな意見があります。そもそも五月病かどうかの判断が一般には難しいので、一概には言えないと思います。まずは学校を休みたい理由を聞くことが必要だと思います。

--ありがとうございました。

 子どもに限らず、環境の変化や疲れから不調を訴えるケースは多い。疲れを溜め込まないよう、食事や睡眠など規則正しい生活を心がけることも大切だ。家族でリラックスする時間を作ったり、適度に身体を動かしたりして、心身ともに健やかな毎日を過ごせるよう、心がけたい。

《リセマム 田村麻里子》

最終更新:5/8(月) 11:19

リセマム