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新登場した教育機関向け「Windows 10 S」は、機能制限版のWindows 10

アスキー 5/8(月) 9:00配信

マイクロソフトは教育機関向けのイベントで、「Windows 10 S」を発表した。Windows 10の簡易版である「Windows 10 Cloud」が開発中という噂は前からあったのだが、名称がCloudではなく「S」になったようだ。

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教育機関向け「Windows 10 S」は機能制限版のWindows 10
 マイクロソフトは教育機関向けのイベントで、「Windows 10 S」を発表した。Windows 10の簡易版である「Windows 10 Cloud」が開発中という噂は前からあったのだが、名称がCloudではなく「S」になったようだ。マイクロソフトのWindows担当のエグゼクティブバイスプレジデントであるTerry Myerson氏によると、この「S」の意味は、「Streamlined(合理的なシンプルさ)」「Secure(安全)」「Superior(高性能)」「Soul(Windows 10の魂)」だと言う。
 
 最大の特徴は、Windowsストアのアプリしか使えないこと。ブラウザーはEdgeのみとなり、ストア以外から入手したプログラムはインストールできない。以前、Windows 8の時代に出たWindows RTに似ているのだが、こちらは「Windows 10の魂」を引き継いでいると言うだけあり、WindowsストアからWindows 10 Proへアップグレードできる。ちなみに、ProにアップグレードしたらSに戻すことはできない。
 
 実は、教育機関向けで使われるPCのOSは半数以上がChrome OS。「Chromebook」(「真似したくなるPC活用術 第197回 手頃で手軽で安くて速い「Chromebook」を活用する技」を参照)という安価でセキュアなPCが普及しているのだ。
 
 そこでマイクロソフトは、価格と安全面にフォーカスした「Windows 10 S」で勝負に出たというわけ。ストアアプリ以外をインストールできないので、もちろん安全性は格段に高まっている。管理者のメンテナンスも簡単だ。価格も、Windows 10 S搭載PCが189ドル(約2万円)からと格安に設定されており、まさに大量購入する教育機関にぴったり。
 
 マイクロソフトのSurfaceシリーズにも、新モデルが発表された。Windows 10 S搭載する「Surface Laptop」はクラムシェルタイプで、Office 365も利用できる。ただし、こちらの価格は999ドルからとお高め。予算たっぷりの機関や家庭で使われるのかも。
 
 とりあえずは一般ユーザーの選択肢にはならないだろうが、将来子供向けや高齢者向けに安全に使える安価なWindows 10 PCとなることは十分考えられる。Windows RTのようにフェードアウトしないように、ぜひ日本の教育機関に売り込んでもらいたいところだ。
 
これでズバッと解決!
 
 教育機関向けに投入された機能制限版のWindows 10。Windowsストアアプリしか利用できず安全で、PCの価格も189ドルからと安い。Windows 10 Proにアップグレードすることも可能。
 
 Windows 10探偵団は毎週、月・水・日に更新します。お楽しみに!
 
 
文● 柳谷智宣 イラスト●てりィS Factory 編集●E島/ASCII

最終更新:5/19(金) 11:21

アスキー