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生死の境をさまよったBugLugボーカル・一聖が、武道館でついにステージに復帰。「俺の声、俺の存在、届いてるか!?」

M-ON!Press(エムオンプレス) 5/8(月) 14:14配信

2016年5月7日に転落事故で重症頭部外傷を負い、一時は生死の境をさまよったボーカリスト・一聖が、ついにステージに復帰。BugLugが、メンバー5人での完全復活公演『5+君=∞』を開催し、8月のニューシングル発売と全国47都道府県ツアーを発表、再出発の勇ましい狼煙をあげた。

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この1年、一聖を除く楽器隊の4人で活動を続け、年始のレーベルイベント『治外法権』でラスト1曲のみ歌唱した一聖の口から発表された、この日のライブ。BugLug結成以来の念願であった初の日本武道館ワンマンであり、5月7日は一聖の誕生日。また、彼の怪我から丸1年と、様々な意味合いの重なるメモリアルなステージは、高まる心臓の鼓動音から幕を開けた。

壮大なオープニング映像を背にメンバーが壇上に次々せり上がり、最後に一聖が登場すると、5人が揃う久々の光景を信じきれないのか、歓声をあげる代わりに息を詰めるオーディエンスの姿が。そして世界の終わりと始まりを綴った「R.I.P」を静かに一聖が歌い始め、その叫びと共に音玉が爆発した瞬間、ようやく客席から拳が突き上がる。

驚くべきは、一聖の歌声もシャウトもデスヴォイスも事故前に比べて何の遜色もなく、むしろ以前にも増して歯切れよく、明瞭なものになっていたこと。安心してヘッドバンギングを繰り出すフロアに、一聖も「俺が見たかった景色!」と喜びをあらわにし、そして待ちに待った第一声を聞かせてくれた。

「久しぶりに帰ってきました、BugLugだ! 俺の声、俺の存在、届いてるか!? 心配たくさんかけたよね。俺が入院したのはちょうど去年の5月7日。本当に死にかけてた。でもな、俺は今を生きている。そして、ようやく5人揃ってBugLugに帰ってきたんだ。これからも前を向いて生きるための闘いが始まる。闘う相手は誰かや何かではない。今を生きている自分自身だ! 共に闘おう」。

そしてファイヤーボールが噴き上がる中、事故前の最新シングル「V.S」で自分自身との闘いを歌い上げるが、実際に自分との闘いに勝って、死の淵から這い上がってきた一聖だけに、その叫びも視線の鋭さも説得力十分。そのまま「THE DEAD MAN’S WALKING」へと雪崩れ込んで、“何度だって這い上がるぜ”と繰り返せば、場内からは大合唱が湧き上がる。

元より“生きざま”を多く歌ってきたBugLugの楽曲は、衝撃的な経験を経て豊かな表現力を得た一聖のボーカルにより、よりリアルな響きを放つものに。同時にオペラ的要素を交えた壮大な「芸術的思想家の片鱗」から、優しい聴き心地の中に力強さを秘めた「Live to Love」と、BugLugというバンドが持つ多彩な引き出しも披露するのだから侮れない。

「久しぶりのライブやると、やっぱり緊張するね。ドキドキする」と、いつもと変わらない元気なMCからはフロント陣も花道に飛び出し、客席と一体になって騒げるポップチューンを連発。さらに「やっぱりライブって超楽しい! そろそろ激しい曲のほう行ってみようかな」とアグレッシブなナンバーでBugLugの本領を発揮し、「ギロチン」では一樹(g)もスタンドごとマイクを振り上げてシャウト。続いて優(g)がセンターでギターソロをキメるが、一聖不在の間4人でボーカルを務めてきた、楽器隊のパワーとオーラが確実に増していたのも、この日の大きな収穫だろう。

「新しい世界を始めるために、自分と絶交しよう」と贈られた「絶交悦楽論」では、オーディエンスと共に一聖も豪快にヘッドバンギング。まさしく“完全復活”を叩きつけて、本編を締めくくった。

アンコールでは、まずはメンバーの言葉が。一樹が「ライブハウス武道館へようこそ! BugLugはここで終わるつもりはありません!」と気炎をあげれば、将海(ds)は「ずっと待っててくれたみんな、本当にありがとうございます」と率直な感謝を。燕(b)は、結成当初からの目標が達成されたことがうれしくて、一聖に長文メールをしてしまったことを話し、「帰ってきてくれてありがとう」と一聖に伝える。

また、一聖不在の間、バンドを引っ張ってきた優は、恒例の“今日、売れてないグッズ”についてのトークをしたあと、「こんなくだらないMCができるのが、5人でステージに立つのが、そのライブをみんなが観に来てくれるのが、どれだけ幸せなことか、今、実感してます。1年間本当に待っててくれてありがとう。これからもよろしくお願いします」と神妙に頭を下げた。そして「TIME MACHINE」を一聖が朗々と歌い上げ、「タイムマシンなんていらない! 現実で生きる夢を大切に、これからも生きていたい。夢がまだ、たくさんある。みんなで歌おう」と「Dream Rush」へと繋がる展開は、まさしく鳥肌モノ。

「死にかけた俺の命が奇跡的に救い出されたから今がある。きっとそれはここにいる一人ひとり全員、メンバーもスタッフも何よりファンのみんなが俺に渡してくれた新しい命なのかもしれない。だからこそ、このままBugLugで一生歌いたいんだよ」と前置いた「おわりのないうた。」で、客席を見回しながら“五人+君=無限大”と本日のライブタイトルの元になった詞を歌う一聖の瞳からは、今にも涙が零れ落ちそうだった。

「5人+君=∞なんだよ! みんながいるからココでライブができる! みんなとの絆があるからこそ今日のライブが出来上がった。だからこそ言いたい。お前らも全員、輝いてくれ!」。そう叫んでの「HICCHAKA×MECCHAKA」で大合唱のうちにライブを締めくくると、一聖はひとりステージに残って、こう告げた。

「入院中、たった一回だけ夢見たの。それは6月中旬、そのころ記憶もなかったのに、病室から窓越しに武道館が見える夢だった。で、“次のライブ武道館だからよろしく”って、お見舞いに来た人にもずっと言ってて。それが本当に現実になりました、ありがとうございました! 次は日本47都道府県ツアーで会おうな!」

その言葉どおり、終演後に配布された号外には“47都道府県ツアー決定”の文字が。9月3日のCLUB CITTA’川崎を皮切りに来年2月17日の新木場STUDIO COASTまで、『RESTART WITH A NEW LIFE』と題して47本行われるという。

また、毎年様々なイベントを行ってきた“89(バグ)の日”には、ニューシングルをリリースのうえ、昨年と同じく代々木公園野外ステージでフリーライブ『自由~ASOVIVA~区域 Revenge』を敢行することも発表。昨年はやむをえず4人でのステージとなった舞台で、どんなリベンジが繰り広げられるのか期待は尽きない。

また、日本武道館公演の模様を収めたライブDVDも9月6日にリリース。メッセージと音楽性という両輪に、よりいっそうの強度が加わったBugLugの新しい人生は、これからより眩い輝きを放ってゆくだろう。

リリース情報
2017.04.05 ON SALE
ALBUM『絶唱 ~Best of BugLug~』

2017.08.09 ON SALE
SINGLE「タイトル未定」

2017.09.06 ON SALE
DVD『5+君=∞』

ライブ情報
BugLug 89の日フリーワンマンライブ「自由~ASOVIVA~区域 Revenge」
08/09(水) 東京・代々木公園野外ステージ

ツアー特設サイト
http://buglug.jp/special/47_rwnl/

日本武道館特設サイト
http://buglug.jp/special/budokan/

BugLug OFFICIAL WEBSITE
http://www.buglug.jp/

最終更新:5/8(月) 14:14

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