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【オリックス】強い阪急が乗り移った!島谷イズム継いだ駿太のサヨナラ打で連敗止めた

スポーツ報知 5/8(月) 6:05配信

◆オリックス4x―3日本ハム=延長12回=(7日・京セラドーム大阪)

 オリックスが連敗を4で止めた。3―3で迎えた延長12回1死満塁で駿太が右前打。今季チーム最長の4時間29分の死闘を制し、2度目のサヨナラ勝ちを収めた。7番手で2回を無失点に抑えた赤間はプロ初勝利。阪急のユニホームを着用した特別イベント「KANSAI CLASSIC」の最終日。前身球団の力を借りるようにして、勇ましく再発進した。

 殊勲の駿太をナインが祝福した。一、二塁間で「勇者」を意味するブレーブスのユニホームが折り重なった。今季2度目のサヨナラ勝ちと掛けて球場に流れたのは、オフコースの1979年発売の名曲「さよなら」。リーグ優勝10度の阪急にも負けない強さを示し、福良監督は「疲れました。本当に」。連敗を4で止めてひと息ついた。

 「打席に入ったことを覚えてない感覚です」。ペットボトルの水をかけられ、声を弾ませたのは駿太だ。延長12回1死満塁で榎下のフォークを右前へ運んだ。5月負けなしだった日本ハムに土をつける大仕事だ。

 背番号8の大先輩の助言を生かした。昨秋高知キャンプを阪急OBの島谷金二氏(72)が訪問した。77年に中日から阪急に移籍して、78年から2年連続でベストナインを受賞した三塁手。「8といえば島谷さんです。島谷さんに色々と教わりました」。自身2本目の劇打は1ボール2ストライクから。追い込まれてからノーステップ気味で打つ今年の打法は、島谷氏をヒントにしていた。

 今年1月に梶谷(DeNA)の自主トレに弟子入りした。同じ左打ちの外野手。濃密な10日間を過ごした。「減らせるに越したことはないけど、三振も一つのアウト。命を取られるわけじゃないんだから」。梶谷の言葉で、凡打を恐れて積極性を見失っていることに気づかされた。パワーアップのため昼食は「定食×2」が当たり前。すさまじい食事量をクリアし「あれだけ重いのは初めてでした…」と筋力トレーニングもこなした。昨年5本だった二塁打はすでに7本。この日はプロ初の4安打で打率3割も視界に捉えた。

 85年に阪急でプロ入りした福良監督も、連敗阻止への執念の采配だった。「ビハインドでも全員、いってもらう」と、試合前からブルペンに指令していた。先発の山岡を3回途中で交代させるなど、懸命のリレーで失点を防いだ。延長12回の攻撃では3人連続で代走起用。ベンチに残っていたのは、体調不良だった安達と、中継ぎ左腕の大山だけ。21人総力戦で勝利をもぎ取った。

 80~83年の阪急の復刻ユニホームを着用した3連戦も、ゴールデンウィークも最終日。誰よりも阪急ユニホームが似合った指揮官は「きょうの一勝は大きい」と実感を込めた。勇ましく、首位争いに食らいつく。(長田 亨)

 ◆阪急の黄金時代

 1963年に就任した西本幸雄監督の熱血指導で強化。67年の初優勝からリーグ3連覇。71年から2連覇。上田利治監督のもと、75年の初の日本一から日本シリーズ3連覇、リーグ4連覇。84年が最後のリーグ優勝となって、89年からオリックス。野手では長池徳士(徳二)、大熊忠義、福本豊=スポーツ報知評論家=、加藤秀司(英司)ら、投手では梶本隆夫、米田哲也、足立光宏、山田久志、今井雄太郎、山口高志らが黄金期を支えた。

最終更新:5/24(水) 3:18

スポーツ報知

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