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近未来の家を実現へ、水と電気の完全自給自足に挑む

スマートジャパン 5/8(月) 12:20配信

■近未来の住宅を検証する「OTSハウス」着工

 電気、水という生活に欠かせないインフラの完全自給自足を実現を――TOKAIホールディングズおよび傘下の4社は、近未来の住宅を検証する「OTSハウス」を静岡県島田市に着工すると発表した。停電、断水があったとしても平常通りの生活が可能な家を目指す。

 傘下の4社はTOKAIとTOKAIコミュニケーションズ、東海ガス、TOKAIケーブルネットワークである(以下、TOKAIグループ)。ガスやインターネット、CATVなど生活に関連したサービスを提供している。固定価格買取制度(FIT)の開始や東日本大震災の影響により、再生可能エネルギーの導入が進むとともに、エネルギーの地産地消による効率化に向けた取り組みが活発化した。そのような中でTOKAIグループは、抜本的なインフラ改善には大規模な投資や長期間の検証が必要と考え、OTSハウスの建設を決めた。

 では、どのように電気と水の完全自給自足を実現するのか。TOKAIホールディングスの広報・IR担当者によると、エネルギー分野では2つのアプローチを検討しているという。1つは太陽光発電システムから得た電力を、電気自動車の充電に利用すること。太陽光発電システムと家庭用燃料電池「エネファーム」、蓄電池の組み合わせが2つ目だ。また分散エネルギーとして、災害への強さが再評価されているLPガスも活用する。

 水の完全自給自足では、雨水を水源に貯留・ろ過システムを用いることで、生活水として利用することを目指す。「風呂や料理など日々の生活の中で生まれる排水を、再浄化することも考えられる」(担当者)と語る。その他TOKAIグループが提供するエネルギー管理や情報通信分野などのサービスも、OTSハウスの中に組み込まれる予定だ

 OKAIホールディングスのシミュレーションでは、電気と生活用水の完全自給自足を実現すると、家族4人の生活で年間約14万円のコスト削減につながるという。OTSハウスは2017年7月末に建物が完成し、同年10月には検証内容の詳細を公開する予定。公開後はサービスの体験ツアーや、宿泊体験などのイベントを開催するとした。

最終更新:5/8(月) 12:20

スマートジャパン