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紫波町にパイ専門の菓子工房 動物性食材使わないレシピ売りに /岩手

みんなの経済新聞ネットワーク 5/8(月) 13:26配信

 アップルパイとキッシュ専門の菓子工房「はちすずめ菓子店」(紫波町日詰)が5月1日、オープンした。(盛岡経済新聞)

 同店では、全ての製品に卵や乳製品などの動物性食材を使わない焼き菓子を提供する。動物性食材を使わないパイの専門店は世界的にも珍しく、きっかけは店主の阿部靜さんが保育園の調理師として働く中で出会った、食物アレルギーを持つ子どもたちの姿だったという。

 阿部さんは「アレルギーを持つ子どもたちは、普段の給食やおやつはもちろん、誕生会のケーキなど特別なメニューの時も皆と違うメニューを食べなければならない。そういった子どもたちの中には、寂しさや悲しさを感じている子も多い。皆が同じものを食べられる楽しい時間をつくりたいと思った」と話す。

 これまでは独立した工房を持たず、他の菓子店の厨房(ちゅうぼう)を借りて菓子を作り、イベント出店をメインにしてきた。出店回数が増える中で、自分の店舗を持つという夢をかなえようと、昨年9月に紫波町で開催された「リノベーションスクール」に参加。菓子工房として使える物件を探していたところ、空き家になっていた小さな美容室を紹介され、美容室の面影を残したまま店舗へと改装。今後もイベントへの出店を継続するため、主に工房としての機能が中心となる。

 人気のアップルパイとキッシュには同町産のリンゴや野菜を使用。パイ生地はバターの代わりになたね油を使い、キッシュの卵液と生クリームは豆腐や豆乳で代用した。リンゴの時期が終わると、季節の果物を使ったパイも提供する。パイは1カット432円、キッシュは1カット540円。

 開店にあたり、ホームページやショップカード、看板の製作費を募るクラウドファンディングにも挑戦。当初の目標金額65万円を1週間で達成。現在は最終目標金額を200万円に設定し、5月10日まで支援を募っている。集まった資金は駐車場の整備などに充てる。

 阿部さんは「アレルギーを持つ人や健康に気をつかっている人だけに限らず、多くの人に足を運んでほしい。代用品としてではなく、おいしさを理由に選んでもらえたらうれしい。みんなが同じものを食べられる喜びや楽しさを共有したい」と呼び掛ける。

 営業時間は11時~16時。金曜・土曜・日曜定休。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:5/8(月) 13:26

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