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中国の4月貿易統計、輸出入ともに予想以上に伸び鈍化 黒字拡大

ロイター 5/8(月) 13:16配信

[北京 8日 ロイター] - 中国税関総署が8日発表した4月の貿易統計によると、輸出と輸入ともに予想以上に伸びが鈍化した。国内外の需要低迷とコモディティー価格の下落が背景にある。

4月の輸出はドル建てで前年比8.0%増と、伸び率はロイターがまとめた市場予想(10.4%)を下回った。

輸入は同11.9%増。こちらも、伸び率は市場予想(18.0%)に届かなかった。

4月の貿易収支は380億5000万ドルの黒字。市場予想は355億ドルの黒字だった。

3月の輸出は16.4%増、輸入は20.3%増、貿易黒字は239億3000万ドルだった。

キャピタル・エコノミクス・チャイナのエコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「今年の世界経済の見通しは比較的明るく、輸出は底堅く推移するだろう」と指摘。

「ただ、輸入は逆風が続く見通しだ。特に、政策の引き締めは、今後数四半期、さらに内需の重しとなる」と述べた。

4月は原油、鉄鉱石、銅の輸入(数量ベース)が前月比で減少。先に発表となった4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)も、6カ月ぶりの低水準だった。

同国では、鉄鉱石や鉄筋の先物価格も、在庫拡大への懸念から、下落している。

4月のエレクトロニクス・機械製品の輸出は、前年同月比2%増。3月の12.3%増から伸びが鈍化した。

<貿易摩擦>

対米貿易黒字は拡大。貿易不均衡の是正を求める米国の圧力は、今後も続くとみられている。

4月の対米貿易黒字は213億4000万ドルと、3月の177億4000万ドルから拡大。対米輸出は前年比11.7%増、米国からの輸入は1.5%増加した。

トランプ米大統領は中国の大幅な対米貿易黒字を問題視し、黒字幅を縮小するよう中国政府に圧力をかけている。

中国商務省は4日公表した貿易トレンドに関する四半期報告で、輸出入ともに近い将来に安定し、改善すると指摘。2017年の中国の貿易を取り巻く環境は、過去2年に比べて改善するとの見方を示していた。

*内容を追加しました。

最終更新:5/13(土) 19:38

ロイター