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【NHKマイルC】好タイムで快勝アエロリット 横山典「まだもうひとつ、何かある」と予告

5/8(月) 21:47配信

東スポWeb

 今年で22回目を迎えた3歳マイル王決定戦・NHKマイルC(7日、東京芝1600メートル)は、2番人気のアエロリット(牝・菊沢)が同レース歴代3位となる1分32秒3の好タイムで快勝。初の重賞タイトルがGIの快挙となった。牝馬ながら好時計に加えて横綱相撲の勝ちっぷり。久々に登場した大物は、存在価値が薄れつつあるこのレースにとっての救世主になるかもしれない。

 昨年のメジャーエンブレムに続いて今年も勝ったのは牝馬だった。しかし、その勝ちっぷりは牡馬顔負け。抜群のスタートを切ると、すぐさま外めの好位をキープ。ただし、ペースは決して緩くない。前後半4ハロン46秒1→46秒2だから、むしろこの時期の3歳にすれば厳しい流れだろう。にもかかわらず、4コーナー手前では、早々と先頭に並びかけるくらいの行きっぷり。これではゴール前で息切れしてもおかしくないのだが、ここからが真骨頂だった。

 残り200メートルの地点で逃げ馬の外から馬体を離して先頭へ。すぐさまリエノテソーロが追いすがって叩き合いに持ち込もうとしたが、そこでもう一段ギアをアップ。終わってみれば一時は半馬身ほどまで迫られた差を、ゴールでは逆に1馬身半まで広げた。

「返し馬がいつもより良かったので自信を持って臨んだ。この馬の全能力を発揮できれば、今日は勝てると思ったので小細工はしなかった」と横山典。レースを見守った菊沢調教師は「3、4コーナーで勢いが良過ぎたので心配だった。仕掛けもノリさんにしては早いと思ったけど、自信があったんでしょうね」と少々?ひやひやものの勝利だったと打ち明けたが、当の横山典は「最後の直線も脚を余したくなかったし、このデキならいけると思っていた」。このあたりはさすがキャリア豊富なベテラン。強気な騎乗の裏には、パートナーのデキの良さと相手の戦力を測りつつ、仕掛けのタイミングを見極めた冷静なジャッジがあったということだろう。

 今後はオークス(5月21日、東京芝2400メートル)には出走せず休養に入るアエロリット。次のターゲットに関しては未定だが、これからの可能性について横山典は興味深いコメントを残した。

「自分の中ではまだもうひとつ、何かあるような気がしている。乗り方を変えれば短いところも長いところも対応できそうだし、リフレッシュしてさらにいい面を出していければ」

 NHKマイルCといえば、最近の優勝馬のその後はひと息。過去10年で2008年ディープスカイ、14年ミッキーアイルを除けば、このレースが最後のGIタイトルにして最高のパフォーマンス?だったケースがほとんどだ(マイネルホウオウ、クラリティスカイは現役だが…)。

 となると、アエロリットも安易に前途洋々と言えないのだが、勝ちっぷりの良さに加えて名手の“感触”は軽視できない。レベルダウンが否めなかった近年のNHKマイルCだが、久々に骨のある勝ち馬が出たことで、このレースの価値がまた上がることになるかもしれない。

最終更新:5/8(月) 21:47
東スポWeb

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