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【ヴィクトリアマイル】苦闘続いた浜中騎手、ミッキークイーンで「いいレースをしたい」

スポーツ報知 5/9(火) 6:03配信

◆第12回ヴィクトリアマイル・G1(芝1600メートル、14日・東京競馬場)

 第12回ヴィクトリアマイル・G1(14日、東京)の主役候補は一昨年の2冠牝馬ミッキークイーン。主戦の浜中俊騎手(28)=栗東・フリー=は、昨年から落馬負傷による長期離脱や騎乗停止など悪戦苦闘が続いたが、前哨戦の阪神牝馬Sで約1年半ぶりの勝利を収めたパートナーのG1・3勝目にかける思いは強い。昨年2着に敗れたレースで、完全復活を期している。

 確かな手応えがある。前走の阪神牝馬S。ミッキークイーンはラスト100メートルで先頭へ立つと、ゴール前で手綱を緩めた浜中が愛馬の首筋をポンと叩く。1馬身3/4という着差以上の完勝だった。

 浜中騎手(以下「浜」)「強かったですね。前哨戦としては、いいレースだったと思う。重い馬場で勝ちましたが、本来はいい瞬発力のある馬で良馬場向き。今はゲート内の駐立が以前よりおとなしくなって、スタートが上手になってきた。レースぶりに幅が出て、昨年よりマイルの距離に対応できると思います」

 一昨年の秋華賞以来、約1年半ぶりの勝利。昨年は春こそ順調に使えたが、その後はじん帯や球節を痛め、万全ではないなかで苦闘を続けてきた。

 浜「秋はずっと脚元と相談しながらの調整。そのなかでも崩れずに走ってくれた。改めて、この馬のポテンシャルの高さを感じました」

 パートナーと同じように、自身も苦しんできた。昨年の落馬事故から歯車が微妙に狂い、思うような成績を挙げられず。特に今年の報知杯FRでは直線で内側へ斜行し、4日間の騎乗停止。「申し訳ない」を繰り返していた当時は寝付けずに、食事もあまり喉を通らず、体重は2キロ減った。だからこそ、その直後に結果を出せた阪神牝馬Sは本当に大きかった。

 浜「一番強い馬だと思っています。ミッキークイーンのいいレースをしたい。今はただ、それだけです」

 強い口調で、短い言葉に込められた厚い信頼。完全復活を告げる勝利ですべてを振り払い、心の底から笑いたい。(山本 武志)

 ◆浜中 俊(はまなか・すぐる)1988年12月25日、福岡県生まれ。28歳。07年に栗東・坂口正大厩舎からデビューし、11年3月からフリー。JRA全国リーディングに輝いた12年から3年連続で年間100勝を達成。JRA通算859勝。同重賞はG1・8勝を含む38勝。ミッキークイーンで15年オークス、秋華賞を制している。

<浜中騎手 苦闘の日々>

 ◇16年1月24日 中京1Rで騎乗したマーキークラブが4角で外へ逃避し、外ラチを破壊。ダートコースの外側の芝コースに投げ出された。左肩などを痛め、同日の東海Sなどを乗り替わった。

 ◇16年2月7日 ダッシングブレイズに騎乗した東京新聞杯の直線で、内を突いた時にラチと接触して落馬。左手首と左手薬指など4か所を骨折し、デビュー以来初の長期離脱を強いられる。

 ◇16年5月15日 ダッシングブレイズに騎乗した14日の京王杯スプリングCで3か月ぶりの復帰(4着)。翌日のヴィクトリアMはミッキークイーンとのコンビで1番人気に推されたが、2着に敗れた。

 ◇16年11月20日 ミッキーアイルに騎乗したマイルCSでこの年初のG1勝利を挙げるが、ゴール前で大きく外へ斜行。開催8日間の騎乗停止処分を受ける。

 ◇16年12月25日 復帰週の有馬記念はミッキークイーンで5着。この年は07年のデビュー以来、3番目に少ない63勝に終わった(自身最多は12年の131勝)。

 ◇17年3月12日 レーヌミノルに騎乗した報知杯FRの直線で内側に斜行。他馬の進路を妨害したとして、開催4日間の騎乗停止処分。翌々週騎乗予定だった日経賞のシャケトラなどに乗れず。

最終更新:5/9(火) 8:30

スポーツ報知

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