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大原櫻子「五感を全て使って演技したい」初主演舞台に懸ける思い

スポーツ報知 5/9(火) 7:02配信

 歌手で女優の大原櫻子(21)が、15日開幕の舞台「Little Voice」(28日まで東京・天王洲銀河劇場)で舞台初主演に挑む。演じるのは、自分の殻に閉じこもり、部屋から出られない無口な少女リトル・ヴォイス(LV)。天才的な歌声で運命を変えていく姿を描く。劇中ではジュディ・ガーランド、マリリン・モンローら20曲近い名曲を歌唱予定。大原はインタビューに応じ、今作に懸ける思いを語った。(加茂 伸太郎)

 3度目の舞台出演で初の大役に挑む。「今、脳の99%はこの作品のことしかない」。歌とダンスを繰り返し練習し、汗を流す日々。都内の稽古場で取材に応じた大原は「楽しくできるだろうな~フフフッと思っていたら、そんな軽く考えるんじゃなかった、と思えるぐらいに深い…。難しい…。ウウウッてなりながら、もがいて楽しんでいます」。意識するのは自然体。初主演の心境についても「変わらなさすぎて、逆にやばい。自分の中で変えないようにしているのかもしれない」と明かした。

 「Little Voice」は1992年に英ロンドンで初演され、映画化された人気作。名曲と芝居で織りなす音楽劇で、「劇団チョコレートケーキ」の日澤雄介氏が演出する。

 家に引きこもり、人と会うこともないLV。彼女の唯一の楽しみは父親の形見のレコードを聴くこと。実は天才的な歌声の持ち主でもあった。酒と男好きの母親の新恋人で、うだつのあがらない芸能プロモーターから、「お父さんのために歌うべき」と説得され、一度だけという条件でステージに立つ―。

 大原は劇中、ガーランドの「Over The Rainbow」、モンローの「I Wanna Be Loved by You」など20曲近くを披露する。「人物を思い浮かべてなりきる。マネするだけなら外見、目に見える漠然としたものでいいけど、なりきるとなれば、内面も似せなきゃいけない。歌ったことはないけど、知っている曲ばかり。(元の曲を)聴きまくりました」

 幼少期は、ミュージカル「ミス・サイゴン」の楽曲などを聴いて育った。小学2年時に見た米国版ミュージカル「アニー」は、この世界に入るきっかけになった。「英語の歌が好きだったので(当時を)思い出しますね。原点に返った気がする」。課題は、いかに作品の中で生きることができるか。「音楽の活動と違い、芝居は作品が一番。(大原櫻子という)自分をどう見せるかはゼロでいい。いかに作品と誠実に向き合えるか、それが大切だと思う」

 通し稽古が始まり、大詰めを迎えた。「やってもやっても、あまり実っている感覚がないのは初めて。ただ、すごく充実している。五感を全て使って演技したい」と大原。最高のパフォーマンスを披露する。

 ◆大原 櫻子(おおはら・さくらこ)1996年1月10日、東京都出身。21歳。2013年、映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のヒロインオーディションで5000人の頂点に立ち、デビュー。日本映画批評家大賞新人賞、日本レコード大賞新人賞を受賞。15年NHK紅白歌合戦初出場。16年初の日本武道館公演。ドラマ「恋仲」「好きな人がいること」。シングル6枚、アルバム2枚発表。3月に新曲「ひらり」を発売した。

最終更新:5/9(火) 7:02

スポーツ報知