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【ブラジル】年金制度改革法案を下院特別委員会が承認

5/8(月) 7:23配信

MEGABRASIL

テメル大統領は構造改革を推進

テメル政権の構造改革の主要テーマとして労働法改正と年金制度改革があげられるが、その一つ、年金制度改革に関して動きがあったようだ。

「オ・グローボ」等現地各紙が5月3日付で報じたところによると、年金制度改革法案の骨子が下院の年金制度改革特別委員会(以下「委員会」)で承認されたという。これから法案は下院本会議での審議に入る。

委員会は社会人民党のアルトゥール・オリヴェイラ・マイア議員を議長として採決を行い、賛成23票、反対14票で法案を承認した。

法案では年金支給開始年齢が女性で62歳、男性で65歳となる。支給の要件となる年金基金への拠出期間は現行の15年以上から25年以上に引き上げられる。支給開始年齢に達した段階でまだ就業している人々に関しても法整備が進められている。

当法案はこれから本会議にかけられるが、憲法の部分的改正を含むため、本会議では少なくとも308の賛成票が必要となる。

テメル大統領は委員会での法案承認を受けてコメントを発表し、法案を支持した議員にねぎらいの言葉を贈ると同時に、議会に向けて年金制度改革の必要性を改めて訴えた。

3日、大統領府スポークスマン、アレシャンドリ・パローラ氏が読み上げた大統領府声明文は下記の通り。

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共和国大統領は議員による政府に対する支持に大変満足し、議員の決断を喜びをもって受け止めています。

議員たちのブラジルに対する強いコミットメントに基づく行動はアルトゥール・マイア議長の下で行われた下院特別委員会での法案採決に欠かせないものでした。

委員会での賛成票の数は年金制度改革に対する必要性と緊急性をブラジル社会が認識していることを示しています。

法案が可決されれば、我々の年金制度はより公正で、社会的弱者を守れるものとなります。

社会をより平等なものにしていくため、この改革を遅らせることはできません。理由は簡単で、今やらなければ将来ブラジルはより多くの犠牲を払わなくてはならなくなるからです。

ブラジル経済は成長フェーズに入りました。この成長を加速させ、国家債務を圧縮し、雇用を創出することが求められています。

テメル大統領はこの国の労働者たち、ブラジル全土の立場の弱い労働者たちの将来を約束すべくこれらの課題を乗り越えていく所存です。

特別委員会で受けた支援に感謝しつつ、テメル大統領は、改革議案を通すため連邦議会における政府の支持政党・議員に対し、引き続き働きかけを続けます。それによって改革案は下院本会議での承認を確実に得られることとなります。

(文/原田 侑)

最終更新:5/8(月) 7:23
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