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風邪かと思っている咳、痰。もしかして肺がんの初期症状かも?

All About 5/8(月) 21:35配信

◆ちょっと風邪が長引いていて……

職場でゴホゴホ。お家でゴホゴホ。どうも、風邪が長引いて……という方はいらっしゃいませんか?確かに、風邪が長引いているときには、咳や痰がしばらく続くときはよくあります。多くは、風邪薬で症状を抑えながら、栄養と休養をしっかりとっていくと自然に軽快します。

しかし、咳や痰は肺がんの初期症状のひとつでもあります。注意すべき長引く咳や痰について解説しましょう。

◆痰に血が混じる

痰と一口に言っても色や性状はさまざまです。薄い透明なものから、白っぽいもの、黄色や緑色、茶色、黒色など色もさまざまであれば、さらさらのものから粘度の高いものもあります。

一般に、細菌の感染があれば痰は粘っこく色がついてきますし、茶色や黒などは喫煙の影響による場合も多いです。長引く風邪のときなどは黄色ブドウ球菌や緑膿菌などの細菌感染が起こるので、特に色がついた粘っこい痰が出てきます。

しかし、赤やピンク、またかさぶたのような赤黒い色の痰が出る場合は、これらのものとは明確に異なります。赤やピンク、赤黒いのは血の色であることが多いのですが、通常は血が痰に混じることはありません。肺がんに限らずがんは組織がもろく出血しやすいので、痰に血が混じりやすくなります。もちろん、咳が続いたときなどに稀に混じることはありますが、とくに痰のなかにすっと線を引いたような赤い筋があるときなどは要注意です。

◆極端に長引く咳の正体

風邪による咳は、初期であれば痰を出すためのいわば自衛的な咳ですが、痰がある程度出てしまえば次第に治まっていきます。風邪をこじらせた場合や喘息などの基礎疾患がある場合には、気管支粘膜に炎症がのこり過敏性が増して、ほこりや温度差などちょっとしたことで咳が続いて出ることもありますし、マイコプラズマ肺炎なども報告されています。

しかし、これらの咳は通常は炎症の軽快、感染の改善によって治まっていきます。もし、通常の気道感染症治療によってほとんど改善が見られない咳であれば、近年、結核の可能性もありますが、やはり肺がん、とくに気管に近い肺門部と呼ばれるところにできたがんの可能性も考えておかなくてはなりません。

◆まずは、内科の受診を

もちろん、頻度としては肺がんよりも通常の呼吸器感染症(いわゆる長引く風邪)のことが圧倒的に多いので心配しすぎることはありません。しかし、少しでも気になられたのなら、思い立ったが吉日。明日にでも、まずは内科の受診をして医師の診察をお受けになることをお奨めします。

狭間 研至

最終更新:5/8(月) 21:35

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