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トラックメーカーのCSR、社外だけでなく社内に効果も

ニュースイッチ 5/8(月) 8:17配信

UDトラックス、部門の垣根を越えて連携し理解深まる

 商用車メーカー各社がCSR(企業の社会的責任)活動に力を入れている。広大な敷地に工場を構えているだけに、近隣の地域住民に自社の取り組みを知ってもらい、理解してもらうことが欠かせない。このため、あの手この手で地域との距離を縮める施策を打っている。ただ、活動の内容は各社各様。自社に合ったCSRの形を模索している。

 UDトラックスはスウェーデン・ボルボグループのCSV(共有価値の創造)を基軸にして取り組んでいる。企画渉外部の高木理恵CSR担当マネージャーは「活動の際には社内のリソースを活用でき、かつ両者に利益があるウィンウィンの活動になっているかが重要」と話す。

 同社が自社のリソースを使え、認知度向上などの自社にもメリットがある取り組みに、自社製トラックを使った「小学生向け交通安全教室」がある。

 小学生にトラックの運転席に乗ってもらい死角となる場所の確認や人型の支柱を使い内輪差を知ってもらう体験型教室だ。年間4校約440人が参加している。

 もう一つ力を入れるのが、高齢者を対象にした「インターネット体験会」。マウスの使い方といった基礎知識に始まり、ゴールはインターネットで目的地までの乗り換え案内ができることという。

 高木CSR担当マネージャーは「地方自治体の予算は限られており、高齢者向けのIT教室まで手が回らない。UDトラックスには専門のIT部門がある。社内のリソースを生かせる分野だ」と話す。

 商用車メーカー各社が進めるCSRは対外的だけでなく、社内的にも効果をもたらしている。CSR活動は部門の垣根を越えて取り組まれる。そのため、UDトラックスの高木CSR担当マネージャーは「他の組織と連携することで、社内ネットワークを広げることにも役立つ」と強調する。

 また活動中は同じ時間を共有することから「お互いの仕事内容の理解にもつながる」(いすゞの小杉グループリーダー)といった副産物も生まれる。各社は対外・対内的に効果がある活動がCSRとみて、活動を積極化している。

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最終更新:5/8(月) 8:17

ニュースイッチ