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[プリンスリーグ北海道]MF大屋が決勝ミドル!札幌U-18が0-2から札幌大谷に逆転勝ちして全勝キープ

ゲキサカ 5/8(月) 7:04配信

[5.7 高円宮杯プリンスリーグ北海道第4節 札幌U-18 3-2 札幌大谷高 コンサドーレ札幌東雁来]

 高円宮杯U-18サッカーリーグのプリンスリーグ北海道は7日に各地で第4節を行い、首位を走る北海道コンサドーレ札幌U-18は3-2の逆転勝利で札幌大谷高を下し、開幕4連勝を飾った。2点差からの逆転で全勝をキープした札幌U-18の川口卓哉監督は「予想外の2失点だったが、攻撃のスピードを上げることなく(丁寧に)自分たちの良さを出そうと臨んだ。少しずつ良さを出して、選手たちが最終的に3点をよく取った」と落ち着いた対処で2点差をひっくり返した選手を称賛した。

 前半は、札幌U-18が好機を逃し、直後に札幌大谷が決める展開だった。札幌U-18は、ルヴァンカップのFC東京戦でトップチームデビューを飾ったFW藤村怜が開始わずか5分で抜け出しに成功し、フリーでシュートを打ったがわずかに枠の外。すると直後に札幌大谷が左CKからFW細川栞太のヘディングシュートで先制に成功した。

 1点を追う札幌U-18は、31分に藤村が強い逆風に煽られるボールをコントロールしながら前線に運び、パスを受けた1年生FW小笠原大将がシュートを放ったが、枠を外れた。さらに39分には2年生の技巧派MF高島舜介が決定機を迎えたが、相手GKに当たったボールはクロスバーに嫌われた。チャンスの後にピンチあり。前半終了間際、札幌大谷は2年生MF赤坂渓也が蹴った左CKがオウンゴールを誘って追加点。赤坂はCKから2点を演出した。

 札幌U-18にとっては悪夢のような前半だったが、藤村が「前半は(コイントスで)風上を相手に取られた。失点しても、後半は風上なので慌てずに行こうと思っていた」と話した通り、後半をしっかりと立て直した。「前半は風の影響もあってダブルボランチが下がり過ぎてしまった」と話したボランチの高島が前を向いて攻撃のタクトを振る機会が増えてテンポアップ。さらにボランチの山本修平、左CB加藤蓮、左DF本間洋平のポジションを時計回りにズラすと、攻撃力が増した。

 U-16日本代表で「運動量は武器。1年でもゲームを作ることを意識している」と話す1年生の本間が中盤に活動量をもたらし、加藤はサイドで推進力を誇示。山本は最終ラインから次々に縦パスを供給した。そして、21分の選手交代で左MF山保璃空を本来の位置である前線へ移すと、24分にカウンター返しのサイド攻撃から藤村のパスに「前半は、特徴を出せずに苦しんでいた」という山保が絶妙の抜け出しを合わせ、1点を返した。さらに攻め手を緩めず、26分には右サイドから押し込み、クロスのこぼれを藤村が流し込んで同点とした。

 さらに、札幌U-18は42分に高島が左からカットインを仕掛け、マルセイユルーレットで相手をかわしてスルーパスを送ると、山保が鋭く抜け出して決定機を迎えた。しかし、札幌大谷はGK越中屋光希が飛び出し、ファウルとなって警告を受けながらも決定機を阻止して凌いだ。互いが意地を見せ、引き分けで終わるかと思われた試合終了間際、札幌U-18は右MF大屋敬太郎が右足を豪快に振り切るミドルシュートをゴールへ突き刺し、ついに逆転。チームの底力を見せつけた。

 札幌U-18は、最上位リーグであるプレミアリーグのEAST初代王者。2015年に降格した後、昨年はプリンス北海道を制しているが、プレミア参入戦の壁に阻まれて復帰を果たせていない。悲願のプレミア復帰や今季のチーム目標である全国大会4強以上の目標を達成するためには、リーグ優勝で満足することなく、全国上位レベルまで力を引き上げなければならない。主将の藤村は4連勝に満足することなく「常に参入戦を意識しないといけないが(実際には)難しい。でも、やらなければ、上はない。もっと意識しないといけない」と気を引き締めていた。北の王者のプライドをプレーで示し、今年こそプレミアに舞い戻る。

(取材・文 平野貴也)

最終更新:5/8(月) 7:04

ゲキサカ