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メルシュECB理事、リスク「総じて均衡」近い-刺激解除への一歩

5/8(月) 16:28配信

Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)は近く、ユーロ圏経済についてより楽観的な姿勢を取ることができるようになる。来日中のメルシュ理事が8日、こうした見通しを示した。景気刺激措置の解除に向けた第一歩となりそうだ。

同理事は東京都内で講演し、「ユーロ圏の景気回復は一段と底堅さを増しつつある。総じて均衡したリスク見通しを確認できる日が視野に入った」と語った。

景気回復を受けてECB当局者から資産購入の終了と利上げについての発言が出始めている。メルシュ理事の講演は、フランス大統領選挙でのマクロン候補の勝利が明らかになった数時間後。域内経済を不安定化させかねない反ユーロ政権の誕生は回避された。

メルシュ理事は「特に域外の見通しに関してまだ幾つかのリスクに直面しているが、欧州の政治的不透明と脆弱(ぜいじゃく)性をめぐる状況は年初から確実に改善されている」とした上で、「ユーロ圏経済が回復しインフレがECBの目指すところへ向かって持続的にさらに進展すれば、政策正常化の議論が将来において妥当になる」と述べた。

ECBは現在、月600億ユーロ(約7兆4200億円)の債券購入を少なくとも今年いっぱい続け、購入終了から相当期間後に利上げをする方針を表明している。

発表済みの方針から外れることなく措置を継続するべきだとECB政策委員会は確信している一方で、成長に対するリスク均衡という環境の中でさまざまな政策手段の「相互作用を検証する」余地も生じるとメルシュ理事は話した。

原題:Mersch Says ECB Close to Stating Growth Risks Broadly Balanced(抜粋)

Carolynn Look, Connor Cislo

最終更新:5/8(月) 16:28
Bloomberg