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マクロン氏、仏大統領選で勝利-EU混乱回避で市場に安心感

5/8(月) 4:52配信

Bloomberg

7日投開票のフランス大統領選の決選投票で、独立系のマクロン前経済・産業・デジタル相が極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン氏に圧勝した。欧州連合(EU)の結束は強まる見通しで、この1年間、米欧を席巻したポピュリズムの勢いは阻止された。

主要世論調査各社の予測によると、得票率はマクロン氏が約65%、ルペン氏が35%。ルペン氏は開票開始後間もなく、敗北を認めた。マクロン氏(39)が仏史上最年少で大統領に就任する。

マクロン氏はパリの自身の選対本部で支持者らに、「フランスの長い歴史の新たな1ページが今晩、開かれた。希望と信頼を取り戻す1ページにしたい」と呼び掛けた上で、「あなた方の多くが表したように、怒りや憂慮、疑念があることは承知している。深まる分断に対し、全力で闘う」と決意を表明した。

ブリュッセルを拠点とするシンクタンク、ブリューゲル研究所の上級研究員、アンドレ・サピル氏はインタビューで、「マクロン氏は新顔であり、フランスと欧州が必要としている再出発にうってつけだ。マクロン氏は欧州に大いなる希望をもたらす」と語った。

マクロン氏勝利を受け、アジア時間8日早朝の外国為替市場ではユーロが上昇。ただ、マクロン氏の今後の課題を考慮して上げ幅は抑えられた。

親EUでグローバリストのマクロン氏は、近年で最も激しい選挙戦の一つを経験し、分断したフランス国内の融和を図る必要がある。さらに高失業率と成長低迷に苦しむ経済の再建や、テロ対策、そして政治体制への信頼回復という難題も待ち受けている。

マクロン氏勝利が伝えられると、メイ英首相ら各国首脳から祝意を表すメッセージが寄せられた。メルケル独首相はマクロン氏の親EU政策を称賛。トランプ米大統領はツイッターで、「大勝」を祝福した。

仏大統領選の結果は、昨年の英国の離脱選択で揺らいだEUの自信の回復に寄与する見通しだ。また自由貿易主義者であるマクロン氏は、保護主義を掲げるトランプ政権に対抗するメルケル首相やカナダのトルドー首相、中国の習近平国家主席の陣営に加わることなる。

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最終更新:5/8(月) 7:56
Bloomberg