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台湾、中国大陸に強い不満と抗議表明 WHO総会招待状届かず

中央社フォーカス台湾 5/9(火) 12:58配信

(台北 9日 中央社)ジュネーブで22日に開幕する世界保健機関(WHO)年次総会(WHA)の招待状がオンライン登録締め切りの8日になっても届かなかったことを受け、対中国大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会は9日、「中国大陸が一方的な政治的理由でWHOに圧力をかけ、WHOがわれわれに招待状を出すのを阻んだ」と声明を発表し、強い不満と抗議を表明した。

大陸委員会は、台湾のWHA出席不可により両岸(台湾と中国大陸)関係にマイナスな影響がもたらされるのを避けようと、蔡英文総統が何度も中国大陸側に呼び掛けを行い、同委員会も3月下旬と5月初頭の2度にわたり話し合いを求めてきたことを説明。だが、「中国大陸側は台湾側の呼び掛けと厳粛な勧告を無視して台湾のWHA出席を断固として阻んだ」と指摘した。さらに、WHOが最後まで北京の圧力に屈従すれば台湾の市民感情を強く傷つけるのは必至であり、民意の強烈な反発を招き、両岸関係をますます疎遠にするだろうとした。

衛生福利部(衛生省)の陳時中部長は同日記者会見を開き、招待状を受け取っていないことを正式に発表。「WHAに出席できないことはわれわれの損失であり、国際社会の損失でもある」と強調した。陳部長は招待されない場合もジュネーブに出向く方針を示し、現地で中国大陸の代表と顔を合わせた際には「卑屈でも高慢でもない」態度をとると述べた。

総統府も同日、今年のWHAへの招待をいまだに受けていないことについて、「深い遺憾と不満を表明する」と発表。WHOに対し、台湾は国際的な防疫ネットワークの一環であり、2300万人の台湾人が健康の権利を差別なく受けるべきであることなどを正視するよう呼び掛けた。また、米国やカナダ、日本、欧州など近しい理念を持つ国や友好国、国際社会の各界の団体の支持や協力に感謝を示した。

台湾は2009年から8年連続でWHAにオブザーバーとして出席。昨年はオンライン登録締め切りの当日に招待状が届いていた。

(繆宗翰、張茗喧、葉素萍/編集:名切千絵)

最終更新:5/9(火) 12:58

中央社フォーカス台湾