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楽天・岸“青いグラブ”に込めた思い 古巣から大ブーイングも…難関突破に「早めに勝てててよかった」

夕刊フジ 5/9(火) 16:56配信

 昨オフ楽天にFA移籍した岸孝之投手(32)が7日、古巣の西武戦(メットライフ)に初先発し7回2失点で2勝目を挙げた。チームは球団史上最速の27試合目、今季両リーグ一番乗りで20勝に到達した。

 西武からFA移籍した投手で古巣相手に先発したのは工藤公康(ダイエー)、帆足和幸(ソフトバンク)、涌井秀章(ロッテ)に続き4人目だが、初登板で勝利投手になったのは岸が初めて。「やりにくさはありました」と振り返ったが、その左手には青いグラブがはめられていた。

 西武時代は黄、オレンジのグラブを使用してきたが、今季から青に変更。言うまでもなく青は、西武のチームカラーだ。岸は「それもありますし、移籍したので心機一転です」とあえて青を選んだことを明かした。

 地元仙台の楽天でプレーすることを決断したが、今でも10年間プレーした西武に育ててもらった感謝を常に口にする。青いグラブには西武への思いも込められている。

 しかし、岸がマウンドに上がったときや、ヒーローインタビューの最中には、西武ファンから大ブーイングが巻き起こった。

 梨田監督が「もうちょっと歓迎してあげてもいいのに。10年やってきて、日本一にもなったのに、辛いよね」と同情したほど。試合前にもブルペンで投球練習をしていると「おまえ、そのユニホーム似合わないな!」などと、至近距離から容赦ないヤジの嵐が浴びせられたという。

 岸はブーイングについて「涌井もされていたし、されると思っていた。ブーイングだけならいいけど、ヤジにはイラっとしました。『岸くんお帰り』と書いたボードを持っていた子もいたので、そっちを見て、気にせずやりました」と述懐。そんな“大アウェー”の中で、中村、メヒアのソロ本塁打2本による2失点に抑えた。

 同リーグにFA移籍した選手にとって避けて通れない難関を突破し「ホッとはしました。早めに勝てててよかった」と安堵の表情。次回のメットライフは8月1日からの3連戦となる。 (塚沢健太郎)

最終更新:5/9(火) 16:56

夕刊フジ