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【スポーツクライミング】ボルダリングW杯 初の東京大会は大成功

5/9(火) 11:05配信

東スポWeb

 スポーツクライミングのボルダリングW杯第4戦最終日(7日、東京・エスフォルタアリーナ八王子)、女子決勝で過去4度のW杯総合優勝を誇る野口啓代(27=茨城県連盟)が2位、昨年のW杯総合2位の野中生萌(19=東京都連盟)が3位に入り、初の東京開催を盛り上げた。2020年東京五輪で正式種目入りしたスポーツクライミング。今大会は国際連盟から東京五輪に向けた試金石として見られ、関係者が戦々恐々としていたが、意外な評価を受けたという。

 今大会は男子も昨年の世界王者・楢崎智亜(20=栃木県連盟)が2位、渡部桂太(23=三重県連盟)が3位に入るなど、日本勢は男女ともに好成績を残した。成績面では東京五輪につながる結果だったが、大会運営面でも五輪の成功を占う意味で重要な役割があった。

 今大会には国際スポーツクライミング連盟のマルコ・スコラリス会長が来訪。日本連盟関係者によれば、同会長にとって今季のW杯では初の視察ということだが、これは東京五輪を見据えての“現状チェック”だった。

 スポーツクライミングは欧州で人気があり、本場に比べると日本の集客力は低め。だが、五輪開催国になったことで「もっと集客力をアップしてほしい」と課題を出されていた。「会長は今大会に相当期待しているようです」(同関係者)ということで、大会前から日本連盟は緊張に包まれていた。

 大会が始まり、同会長や国際連盟の幹部は会場の設営、スタッフの質の高さなど、運営面も細かくチェックした。その上で「『大会の質が非常に高い。他の国もマネをしてくれればいいね』という言葉をいただきました」(国際連盟の副会長を務める日本協会・小日向徹選手強化委員長)と、これ以上ない高い評価を受けたという。

 東京五輪で正式種目入りし、日本のスポーツクライミングを取り巻く環境は劇的に変化した。注目度の上昇で大会には多くの報道陣が訪れ、新聞、テレビで報道されるようになった。

 競技人口も増加。福岡でボルダリングジムを開く渡辺沙亜里(27=福岡県連盟)は「会員は倍ぐらいに増えました。お子さんや親御さんも多い」と五輪効果を実感している。今大会決勝のチケットは1週間前に完売。「こんな経験は初めてなので、一体どんなことになるのか想像もつかなかった」(日本協会・尾形好雄副会長)という未体験の盛り上がり。五輪効果は計り知れない。

「日本は成績でも大会の運営面でも他国を追いかける立場でしたが、引っ張っていく側に回りつつあるのかなと思います」(小日向氏)。この勢いを東京五輪までつなげたいところだ。

最終更新:5/9(火) 11:05
東スポWeb

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