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BLUE ENCOUNT、全国ツアー完遂。福岡ファイナル公演ライブレポート

M-ON!Press(エムオンプレス) 5/9(火) 12:07配信

BLUE ENCOUNTがニューアルバム『THE END』を引っ提げて行った全国ツアー『BLUE ENCOUNT TOUR 2017 break “THE END”』のファイナル公演が、5月7日、福岡国際センターで開催された。

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ライブはアルバム『THE END』の1曲目、かつタイトルチューンである「THE END」からスタート。“終わらせて初めて 動き出す鼓動がある/立ち上がれ そのすべてに始まりを告げろ”とボーカル田邊は唄う。ニューアルバムとその全国ツアーを彼らはなぜ、一見後ろ向きにしか思えぬ『THE END』と名付け、さらに「THE END」という曲をアルバム1曲目にしたのか、同様にライブ1曲目をスタートさせるのかが伝わってくる。ちょっとひねくれていてネガティブ、でも、本当は真っすぐで前向きな思いに溢れている。会場を埋めた熱いファンたちの思い、そしてバンドの、そして自分自身のテンションを静かに、しかし確実に高ぶらせていく。

そして2曲目は「HEART」。ライブもアルバムどおりの曲順で雪崩れ込み、バンドと観客のテンションは一気に爆発する。その底抜けな爆発の中で“自分の鼓動を聞くのさえ辛いんだ”と田邊は歌うのだ。さっき歌った「THE END」とは打って変わったようなことを言う、田邊の心の混沌をそのまま叩きつけたような曲だ。それもまた観客を熱くさせ、心を打つ。矛盾と混沌に満ちた喜怒哀楽、様々な思いすべてが本当の思いなのだ、ということ。そしてそれはそのまま『THE END』というアルバムの持つ多彩さへと繋がっている。

それはこのツアーにおいて、ライブ中盤の流れの華やかさとしても現れていた。「TA.WA.KE」「スクールクラップ」といった悪ガキ感満載のビートパンクチューンで会場をやんちゃにかきまわす一方で、「涙」というラブソング、「city」というラップチューンで泣かせる(さらには4月にリリースされたニューシングルのバラード「さよなら」でダメ押しだ)。そしてそんな両極端を、彼らはスタイリッシュな全英語詞の極上パワーポップチューン「LOVE」でサラリと滑らかに繋いでしまう。序盤と終盤の盛り上がりはもちろん、こうしてライブ中盤においても隙のない盛り上がりをもたらすことができるのが、『THE END』というアルバムの魅力であり、今のブルエンのライブの最大の強みとなっているのだ。

そんな強さに、ツアーファイナルらしい完成度と、地元・九州の会場という“ホームアドバンテージ”がこの日のライブに加わっていた。田邊は序盤のMCから「このツアー、最速で愛を感じる、ありがとう。地元って強えな……ただいま帰ってまいりました!」と感情を高ぶらせっぱなしだった。彼らの故郷である熊本を含め、九州における初の大規模会場でのワンマンということもあり、多くの観客が詰めかけていた。昨年ブルエンは熊本でツアーファイナル&ワンマンライブをすでに行っているが、さすがに地元中の地元で初めてのワンマンということで緊張感に満ちていたものだった。今回の福岡公演はそれを経て、また別の“地元らしさ”、肩の力を抜いた、自由な遊び心が感じられた。

終盤の「LIVER」では、田邊が福岡ソフトバンクホークスのユニフォームを着て登場、サインボールを観客に打ち込み&投げ込みというファンサービス。そして九州・福岡でのライブらしく「いざゆけ若鷹軍団」を観客とともに大合唱。田邊いわく「セ・リーグはカープ(※昨年、広島東洋カープの本拠地・マツダスタジアムで田邉は国歌斉唱を担当した)、パ・リーグはホークス!」と言って会場全体からの大拍手を受けていた。さらにアンコールではギター江口も背番号3・松田選手のユニフォームを着て登場し喝采を浴びていた。

そうした地元愛に満ちた自由な空気の中で、メンバーそれぞれのキャラクターが今まで以上に際立っていた。辻村の漢気溢れるベースと観客の煽りはすごみを増す一方で愛嬌もたっぷりで、福岡ライブの雰囲気に馴染みつつ「ヨコハマの愛すべきアンちゃん」らしさがしっかり出ていた。ギター江口は、長身のロックギタリストとしてのカッコ良さとともに、「LOVE」ではステージのヘリに腰掛けニコニコとギターを弾く姿などには、今まで以上の親しみやすさを感じさせる。そしてドラム高村だ。メンバー全員が「このツアーでいちばん人気はよっちゃん(高村)になったんじゃないか」とMCで言うほどに高村はライブでもパフォーマンスでも元気いっぱい。基本的には誠実なキャラクターだが、どこかに必ず愛すべきズッコケ感を伴っているところなど、まさにブルエンそのものである。

でもやっぱり、このバンド、このツアーを総括するのは、田邊だ。歌で踊らせて泣かせて熱くさせて、MCでボケで突っ込んで、そうしてライブ本編の最終盤で彼は言った。「このライブ、売り切りたかった。枚数がすべてじゃないってことをこの素晴らしい光景が教えてくれたけれど、満員の会場でやりたかった」。ZEPP FUKUOKAがない今、無謀な挑戦と言われるかもしれないけれどこの福岡国際センターでやることを決めたのだそうだ。こうして今、ZEPPのキャパをはるかに超えるたくさんのお客さんが集まってくれたけれど、いつかまた必ずここでライブをやって、ここを満員にしてみせる、と彼は決然と言った。

幕張メッセ公演を含む、ブルエン史上最大規模のツアーはこうして終わった。大成功ではあったが、一方でブルエンはまだまだこれからのバンドだ、ということも示すツアーファイナルだったと言える。

今後について、マキシマム ザ ホルモン『耳噛じる真打 TOUR』の福岡、熊本の2公演にゲスト参加で、再び九州に戻ってくること、そして福岡のフェス『NUMBER SHOT』への参加が発表された。そして田邊は「まだ言えないけど、いろんなことを計画している。楽しみにしてほしい」と言った。すべてはまだまだこれからなのだ。「自分たちは“終わりを壊す旅”をずっと続けてきた」とも彼は言った。そんなブルエンの旅は、これからも続く。

PHOTO BY 浜野カズシ

<セットリスト>
1.THE END
2.HEART
3.DAY×DAY
4.Survivor
5.ルーキー ルーキー
6.JUMP
7.TA・WA・KE
8.スクールクラップ
9.HEEEY!
10.LOVE
11.さよなら
12.涙
13.city
14.JUST AWAKE
15.THANKS
16.LIVER
17.ロストジンクス
18.NEVER ENDING STORY
19.もっと光を
20.はじまり

アンコール
21.Wake Me Up
22.VOICE
23.LAST HERO
24.だいじょうぶ

BLUE ENCOUNT OFFICIAL WEBSITE
http://blueencount.jp/

最終更新:5/9(火) 12:07

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