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お金持ちが「ファッションショー」に足を運ぶワケ

5/9(火) 17:00配信

ZUU online

投資は「恐怖と欲望のゲーム」とはどういうことでしょうか。「まだまだ上がるはず」と欲望に駆られてチャートをろくに確認もせずに一番高値で買ってしまい、買った途端に急落した株価に恐怖を覚えて安値で売ってしまう……。

(本記事は、菅下清廣氏の著書『ゼロから富を作る技術(かんき出版 2014/2/19)』の中から一部を抜粋・編集しています)

■投資は恐怖と欲望のゲーム

このような失敗を多くの人が繰り返すからでしょう。欲望も恐怖も、ごく普通の人間としての心理です。しかし、その心理の通りに動いていたら投資は絶対に成功しません。自分の心理動向をコントロールして、いかに「儲けたい」という気持ちをおさえ冷静に買い時を見極め、周囲が高値に踊らされているのを尻目に自分はそこから降りる、あるいは「負け」と見たらすぐに損切りをするか。

とにかく客観的、冷静になることが重要です。マーケット全体を見渡し、自分以外の人々の心理の動きを把握し、しかるべきとこ
ろで買い、タイミングを見計らって手放す。銘柄と「売り」と「買い」のタイミングさえ見誤らなければ、大きな失敗はしないでしょう。自分の心理をコントロールし、人々とマーケットの心理を把握する。これが要です。

■欲張るとお金は逃げる

投資をする目的は富を作ることであり、悪いことに使うためではありません。投資のために経済や金融を勉強するのも、よりよい楽しい人生を送ることが目的です。

しかし、投資を始めると欲望が際限なく膨らみ、「もっともっと儲けたい」と思う気持ちが芽生えます。これは危険です。お金を強く欲しがるようになると、悪いことをしてでもお金が欲しくなってきます。欲張りの人をお金は嫌います! お金儲けに、執着し過ぎると運が落ちます。そして稼いだお金を悪いことに使うようになります。……これではせっかく努力したことが本末転倒です。

このような姿勢でいる人のところにお金は集まりません。お金を追いかけるとお金は逃げます。女性と一緒です。女性も追えば逃げます。お金を追わないようにすることで、逆にお金に追われるようになるのです。

富を築くために投資をするのにお金を追いかけてはダメだなんて、矛盾していると思いますか?たしかに、ある程度の恒産ができるまでは「お金を貯めよう」と思って頑張ることも必要ですが、ある程度の財産ができてきたら、むやみに執着するのはやめたほうがいいでしょう。細かく損得勘定ばかりしているような人のところに大きなお金は寄ってこないからです。

お金持ちの人は「お金を貯めよう」とは思っていない人がほとんどです。しかしお金がお金を呼ぶので、自然にお金持ちになります。デフレスパイラルならぬ「お金持ちスパイラル」ですね。

■ファッションショーに行ったことがありますか?

みなさんの中でファッションショーに行ったことのある人はいらっしゃるでしょうか? 何を隠そう、私は行ったことがあります。「スガシタさんって、ファッションが好きなんだな」なんて思わないでください。

投資する対象の銘柄を選ぶのは自分のセンスです。このセンスは世相を知ることや情報を集めることでも養われますが、「感覚」を鍛えるという意味では経済や金融の小難しい勉強をしているだけでは足りません。

若いうちにやってほしいこととして「読書」や「芸術に触れる」ということを前に挙げましたが、これはセンスを鍛えるのが目的です。ですから、ファッションショーに行くというのも、時代のトレンドに触れ、感性とセンスを磨くことが目的です。ちなみに私は経済や金融、投資に関する雑誌のほかに、『ELLE』や『25ans』などの女性誌も読んでいます。

男性誌よりも女性誌のほうがよりトレンドを反映した作りになっていますので、時代の雰囲気や流行を把握するのにとても役に立ちます。それに、女性をターゲットとした会社の有望銘柄を知ることができます。

■言われた通りに行動するな!

投資で成功しようと思ったら、他の人と同じことをしていてはダメです。時間の使い方と一緒ですね。他の人と同じような時間の使い方をしていては他の人より抜きん出ることはできませんから。

他の人と違うことをしろ、というのは単に「変なことをしろ」という意味ではありません。投資をする際には最初の段階では「多数決の心理」に従うべきですから、他の人の動向に常に注意を向けておくことは必要です。

ですが、有名な投資家や評論家、エコノミスト、アドバイザーなどがすすめる通りに投資をしても「あれ? 本に書いてあった通りにならないな……」という結果になることがほとんどではないでしょうか。

これは、1つは投資と相場は流動的なものなので、一瞬でも前の情報は基本的に信用はできないということ。さらに、「自分で学び、実感した情報ではないから」ということが言えます。

誰かに言われた通りに行動していては成功などできません。誰かが言っていることを参考にして、「自分で考える」ことが大事なのです。また、投資、相場の世界では「理外の理」ともいうべき、目には見えない力が働いていると感じる局面が多々あります。そのような場面を自分の頭脳と感覚とで切り抜ける力を養うためには、誰かの言った通りに行動していてはダメなのです。

いざという時に大きな失敗をしないためにも、少額からでよいので、あくまで「自分のセンス」で投資の実戦経験を積み、訓練をしておきましょう。

菅下 清廣
スガシタパートナーズ株式会社代表取締役。国際金融コンサルタント、投資家。立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。マーケット情報配信サービス「スガシタボイス(http://sugashita.jp/voice/)」、株価の解説・予測が無料で読める「スガシタレポート オンライン(http://sugashita.jp/)」を配信中。

最終更新:5/9(火) 17:00
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