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黒田・日銀総裁「新興国の債務問題に注意」 米利上げ懸念材料

SankeiBiz 5/10(水) 8:15配信

 日銀の黒田東彦総裁は9日、東京都内での講演で、「金利負担の増大と為替レートの減価という2つの側面から、新興国の債務問題に注意を払う必要がある」と述べ、米国の利上げが国際金融市場の先行き懸念材料になっているとの見方を示した。国際金融協会の春季総会での基調講演で言及した。

 黒田総裁は「通貨ミスマッチの問題は主要国の金融機関にとっても、ひとごとではない重要なテーマだ」と指摘。米国が利上げを進める中、海外事業展開を加速する邦銀にとって、ドル調達は厳しさを増している。

 「ベーシススワップ」と呼ばれる取引で、邦銀が円をドルに交換する際に上乗せする金利は上昇傾向にある。米利上げに加え、地政学リスクの高まりなどで、世界的にドル需要が高まっているためだ。

 金融環境が激変する中、邦銀は国際金融規制への対応も迫られている。黒田総裁は「金融機関の収益性の問題には、金融システムの頑健性という観点から強い関心を抱いている」と強調。引き続き外貨流動性の確保に努める考えだ。

最終更新:5/10(水) 8:15

SankeiBiz