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板橋区有形文化財の古民家でよろいの着付け体験 「端午の節句展」に合わせ /東京

みんなの経済新聞ネットワーク 5/9(火) 13:30配信

 板橋区立郷土資料館(板橋区赤塚5)内・古民家前の中庭で5月5日、「端午の節句展」にちなんだ手作りのよろい着付け体験会が行われ、多くの親子連れでにぎわった。(板橋経済新聞)

旧田中家住宅の座敷に武者人形やよろい兜が飾られた

 「いたばし武者行列保存会」や「西洋流(高島流)火術鉄砲隊保存会」メンバーらを含む地元のボランティアスタッフや同資料館職員が着付けをサポートし、参加した親子らからは「こんなに立派なよろいだと思っていなかった。良い記念になった」といった声があった。

 着付け体験に使われるよろい兜(かぶと)は、大人用と小中学生用と幼児用の3種類あり、今回着用の「紙よろい」は、カバンの芯材などに使用されるボンテックスを材料に2~3カ月かけて作られるもので、同資料館の職員やボランティアスタッフによって毎年少しずつ手作りされているという。

 「西洋流(高島流)火術鉄砲隊保存会」のマスコットキャラクター・高島クマゴロウも駆け付け、「いたばし武者行列保存会」手製の郷土ゆかりの武将・武蔵千葉氏の旗印がたなびく古民家の前で一緒に記念撮影も行った。

 両保存会に所属する同資料館の学芸員・齊藤千秋さんによると、「古民家での端午の節句展は1998年ごろから開かれていて、よろいの着付け体験が併催されるようになったのは2007年から」といい、「旧田中家住宅は江戸期から農業を営んできた農家。武蔵野台地で暮らす当時の一般的な農民の生活ぶりが伺える建築様式の家屋なので、郷土資料館で開催中の農具展と合わせて足を運んでもらえたら」と話す。
 
 同展の会場となっている古民家の旧田中家住宅は、江戸時代の豊島郡徳丸本村(現・板橋区徳丸地域)に所在していた建物で、1972(昭和47)年に同資料館の敷地内に移設され、1997年に板橋区の有形文化財に登録された。表座敷・奥座敷・勝手・納戸が配された典型的な田の字型(四つ造り)の農家の家屋で、江戸時代の終わりから明治時代の初めころの建築とされ、2010年には苔(こけ)むしていた茅葺(かやぶき)屋根を葺(ふ)き替えるなど建築当時のままの状態ではないものの、時代の変遷に応じて改良・改築を重ねて屋外展示されている。

 同住宅では毎年、端午の節句には五月飾りが展示され、今回は近隣農家などで明治初期から昭和の初めにかけて実際に飾られていた武者人形・よろい兜などを4月29日から座敷に展示し、中庭には大きなこいのぼりを揚げている。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館。入場無料。端午の節句展は今月14日まで。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:5/9(火) 13:34

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